...我々と出合う人は如何なる場合にも馬に乗った儘で行き過ぎはせず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...チーア卿が開け放しにしていった大金庫の前を幾度か行き過ぎるが...
海野十三 「共軛回転弾」
...店で顔を合わしてもただ目礼して逃げるように行き過ぎたものです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...息子(むすこ)住む田舎家(いなかや)に来て春惜む行き過ぎて顧みすれば花しどみ四月二十四日 九羊会兼調布俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...その荼毘所を見ながら行き過ぎてしまうと云うのは無道ではないか...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...その目の子勘定の結果から自分の行き過ぎに気がついて引き返すという場面がある...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...怪しげに二人(ふたり)のようすを見かえり見かえり行き過ぎたり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...行き過ぎたる男のあと小走りに追いかけて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...二三歩行き過ぎてから氣がついたらしく...
永井荷風 「或夜」
...真砂町の停留所の方へ行き過ぎようとした...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...民族主義の行き過ぎは往々音楽の普遍性をさまたげ...
信時潔 「望ましい音楽」
...江戸娘の行き過ぎた惡戯(いたづら)でもあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...不思議もなく取り済して行き過ぎた...
牧野信一 「緑の軍港」
...それはしばしば行き過ぎるまでに完成された仕事である...
柳宗悦 「樺細工の道」
...行き過ぎるボートの中からもアンリエットの歌に合せて低く唄うものがあった...
横光利一 「旅愁」
...伝吉は行き過ぎた足を戻して...
吉川英治 「剣難女難」
...大股になって急ぎだしたな」町通りを行き過ぎた多市を見かけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...前(まえ)のめりに行き過ぎやすい社会進歩の習性にたいする反省の文学としても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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