...何やら呟(つぶや)き乍ら蹣跚(よろ/\)とした歩調(あしどり)で行き過ぎた...
石川啄木 「鳥影」
...目の前を行き過ぎるおびただしい馬の流れを見ていた...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...女優に仕立てるには年が行き過ぎているし...
岩野泡鳴 「耽溺」
...その荼毘所を見ながら行き過ぎてしまうと云うのは無道ではないか...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...あなたがあんまり物を理詰めに持って行き過ぎたんじゃないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...相手にしないで行き過ぎようとします...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らぬ顔をして行き過ぎると穴から手を出して捕(とら)まえそうに烈(はげ)しい呼び方をする...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...順に撫でてを馳(か)け抜ける時は上に向えるが又向き直りて行き過ぎし風を追う...
夏目漱石 「幻影の盾」
...とぼとぼと行き過ぎて行った...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...不思議もなく取り済して行き過ぎた...
牧野信一 「緑の軍港」
...」と呟いて、氏は行き過ぎた...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...わざと知らない振りをして行き過ぎてしまった...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...いつも行き過ぎるのだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...あいつが行き過ぎるまで...
吉川英治 「江戸三国志」
...そのまま行き過ぎようとした...
吉川英治 「三国志」
...法も行き過ぎてはこれを明かに処すこともできず...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...前(まえ)のめりに行き過ぎやすい社会進歩の習性にたいする反省の文学としても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自然の剥落としてはあまりに都合よく行き過ぎている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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