...碑前にて麦藁(わら)を燃やし始めしに...
井上円了 「おばけの正体」
...藁の上からおりて...
海野十三 「怪塔王」
...藁灰をこしらへて下さつた...
種田山頭火 「其中日記」
...私がすすけた麦藁帽(むぎわらぼう)をかぶって...
寺田寅彦 「田園雑感」
...「草鞋(わらじ)」と「蓆(むしろ)」と「藁(わら)」...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...煤(すゝ)け切(き)つた棚(たな)に新(あたら)しい藁(わら)の蝦(えび)が活々(いき/\)として見(み)えた...
長塚節 「土」
...春季雜咏淡雪の楢の林に散りくれば松雀が聲は寒しこの日は筑波嶺に雪は降れども枯菊の刈らず殘れるしたもえに出づ淺茅生の茅生の朝霜おきゆるみ蓬はもえぬ茅生の淺茅に枝毎に三また成せる三椏(みつまた)の蕾をみれば蜂の巣の如春雨のふりの催ひに淺緑染めいでし桑の藁解き放つ海底問答二月八日の眞夜中より九月にかけて旅順の沖に砲火熾に交れば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...姉妹(きょうだい)は浜から広い麦藁帽(むぎわらぼう)の縁(ふち)をひらひらさして帰って来た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...藁沓は五足でなければならぬはずである...
久生十蘭 「海豹島」
...からだじゅうに乾いた泥や藁屑をこびりつかせ...
久生十蘭 「蝶の絵」
...藁(わら)の便所草履を一つ持った...
火野葦平 「花と龍」
...藁の上に横倒しになつて顔を伏せ...
北條民雄 「青い焔」
...その藁が見えなくなる前に...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...すなわち粢(しとぎ)を藁苞(わらづと)に包んで...
柳田国男 「年中行事覚書」
...藁のなかでは小麦稈(こむぎから)のよくすぐったのがいちばん萱に近かったが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...洗いざらしの単衣(ひとえ)に三尺をしめ、藁草履をはき、片方の裾を捲(まく)って、ひょろひょろと来たが、すれちがいさまにどんと去定に突き当った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...溺れるもの藁(わら)をもつかむで...
吉川英治 「鬼」
...農家の裏にあった藁草履(わらぞうり)を足に履(は)いた...
吉川英治 「親鸞」
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