...子供たちをあやし楽しませる熱意さえ薄らぐのを覚えた...
有島武郎 「或る女」
...その光輝は次第に薄らぐであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...現実味の薄らぐおそれが無いでもない...
岡倉由三郎 「茶の本」
...「薄らぐじゃろう...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日の光が薄らぐと共に...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...歌舞伎の生命は薄らぐだろう...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...靄が薄らぐと共に明るみも薄らぎ空の星が光りを増してくる...
豊島与志雄 「田園の幻」
...困窮のために友誼(ゆうぎ)も薄らぐ時があるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少しずつ薄らぐと...
直木三十五 「南国太平記」
...身の苦艱(くげん)の薄らぐままに...
福田英子 「妾の半生涯」
...だだっ広い家の真中に掛かる燈火(ともしび)の光の薄らぐ隅々(すみずみ)には壁虫が死に絶えるような低い声で啼く...
水上滝太郎 「山の手の子」
...少しは院の御情が薄らぐはずだ」こんなふうにも言ったものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...次第に人通が薄らぐので...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...前途に希望の光が薄らぐとともに...
森鴎外 「なかじきり」
...急に今迄の勝ち誇つた気持ちが薄らぐのを感じた...
横光利一 「マルクスの審判」
...老人でなければ興趣の薄らぐ種類にちがいないが...
横光利一 「夜の靴」
...彼の薄らぐ魂へも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しばらくして埃が薄らぐと...
和辻哲郎 「地異印象記」
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