...景気が蕭条状態になってしまった...
...最近の経営状況は蕭条に陥っている...
...芸術家は蕭条な時期も切り抜けなければならない...
...彼女は失恋した後、しばらく蕭条な気分が続いた...
...薬物中毒者たちは、蕭条な暮らしを送っている人も多い...
...正にあの蕭条(せうでう)たる貸本屋である...
芥川龍之介 「僻見」
...今までは蕭条(しょうじょう)として常磐木(ときわぎ)のほかの万木千草はことごとく枯れ果てたかと思われていた中に...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...蕭条(しょうじょう)たる秋風の吹くころ...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...門巷蕭条夜色悲 〔門巷(もんこう)は蕭条(しょうじょう)として夜色(やしょく)悲しく声在月前枝(きゅうりゅう)の声(こえ)は月前(げつぜん)の枝(えだ)に在(あ)り誰憐孤帳寒檠下 誰か憐(あわれ)まん孤帳(こちょう)の寒檠(かんけい)の下(もと)に白髪遺臣読楚辞白髪(はくはつ)の遺臣(いしん)の楚辞(そじ)を読(よ)めるを〕といった絶句の如きは今なお牢記(ろうき)して忘れぬものである...
永井荷風 「西瓜」
...四鄰蕭条...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蕭条たる十一月の浜辺には人影一つなく...
長與善郎 「青銅の基督」
...精舎(しょうじゃ)は格別なもので門内は蕭条(しょうじょう)として一塵の痕(あと)も留(と)めぬほど掃除が行き届いている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...ともあれ蕭条(しょうじょう)たる秋の夜半に...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...蕭条(しょうじょう)とした冬の季節...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...どんな蕭条とした自然を見ても...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...満眸(まんぼう)の秋色蕭条(しょうじょう)として却々(なかなか)春のきおいに似るべくも無いが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...彼方の蕭条たる山の上に回想してゐる時に聞く列車の轍の音の適応性にも似た...
牧野信一 「変装綺譚」
...今頃東京の郊外へ出て見ると無論そこここに常磐木の林もあるがまた水流の附近などには蕭条たる枯林が連続している...
牧野富太郎 「植物記」
...水かさの増した大河を蕭条(しょうじょう)と打って...
吉川英治 「篝火の女」
...蕭条(しょうじょう)と...
吉川英治 「私本太平記」
...廂(ひさし)からあふれ落ちる五月雨の音のみが蕭条(しょうじょう)と耳につく...
吉川英治 「新書太閤記」
...徹夜ノ西風ハ破扉(ハヒ)ヲ撼(ユルガ)シ蕭条(ショウジョウ)タル孤屋(コオク)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...見わたす限り蕭条(しょうじょう)として葭(よし)や枯れ芦の江岸(こうがん)にたどり着いていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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