...浮萍の如く動搖する迷妄の影よ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...苔(こけ)は萍(うきぐさ)のようであった...
泉鏡花 「瓜の涙」
...『池の萍波にゆられて』とある池はと見ると...
高濱虚子 「俳諧師」
...錦鱗(きんりん)湖萍(うきぐさ)の温泉(ゆ)の湧く岸に倚(よ)り茂る自動車を下(おり)る夏草(なつぐさ)に油蝉(あぶらぜみ)なく山路(やまじ)かな旱(ひでり)大夕立来(く)るらし由布(ゆふ)の掻き曇り別府の地下は泉脈が縦横にあって...
高浜虚子 「別府温泉」
...いはば萍(うきくさ)の浮世の風に任する一女子の身...
高山樗牛 「瀧口入道」
...箒草(米大陸の孤萍ともいふべき)タンブルウエード?一月十六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...雲萍雑誌(うんぴょうざっし)には「西国方(さいごくがた)に風鎌(かざかま)というものあり」としてある...
寺田寅彦 「化け物の進化」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...流された萍(うきぐさ)がその漂着した池に落ちつき...
北條民雄 「月日」
...真っ青な萍(うきくさ)が一杯伸びて...
正岡容 「小説 圓朝」
...この蓮花池は本(も)とドブ溜だつたが、雨夜忽ち蓮花が生じ香を放ち、又、其葉や莖を風が吹く聲を聞たと云ので、決して花が開く音を指たでなく、集成同卷に、青州府志、蓮花池在二玉交里中一、莽蕩無レ際、青萍環覆、紅碧交加、蓮蕊爭レ勝、爛漫如レ霞、然乍有乍沒、兆二沂之盛衰一、或疑三其有二靈氣一云と云ると等しく云はゞ蓮の幽靈だ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
......
森鴎外 「細木香以」
...江頭不肯随萍去...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...萍水(ひょうすい)ふたたび巡りあう日くれば...
吉川英治 「三国志」
...水辺の萍(うきくさ)に似て...
吉川英治 「平の将門」
...萍(うきくさ)のような境遇ですな...
吉川英治 「平の将門」
...横浜短詩社、句会などにも折々出席、磯萍水、安斎一安、高沢初風氏らの横浜文壇なるもの大いに盛り、与謝野寛、晶子氏などの歌壇も交じえて浜港の青春子女に文化志向の夢高まる...
吉川英治 「年譜」
...だからしばらく「雲遊萍寄(うんゆうひょうき)」して...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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