...貧窮(ひんきゅう)、病弱(びょうじゃく)、菲才(ひさい)、双肩(そうけん)を圧し来って、ややもすれば我れをして後(しり)えに瞠若(どうじゃく)たらしめんとすといえども、我れあえて心裡の牙兵を叱咤(しった)して死戦することを恐れじ...
有島武郎 「星座」
...達摩(だるま)の蒐集家(しゅうしゅうか)として奇名隠れなかった理学士西芳菲山人の名が見える...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...私のやうな淺學菲才な者には...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...私ごとき浅学菲才(ひさい)の者が講義するのですから...
高神覚昇 「般若心経講義」
...(十五日)▼芳菲山人(ほうひさんじん)より来書...
高浜虚子 「子規居士と余」
...浅学菲才(ひさい)の僕であります...
太宰治 「虚構の春」
...真物の金は僅かに菲(にら)の葉ぐらいかかっていて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...金殿玉楼(きんでんぎょくろう)その影を緑波(りょくは)に流す処春風(しゅんぷう)に柳絮(りゅうじょ)は雪と飛び黄葉(こうよう)は秋風(しゅうふう)に菲々(ひひ)として舞うさまを想見(おもいみ)れば宛(さなが)ら青貝の屏風(びょうぶ)七宝(しっぽう)の古陶器を見る如き色彩の眩惑を覚ゆる...
永井荷風 「日和下駄」
......
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...己れの菲薄性を宿命的に踏みつけるやうな妄想に駆られて...
牧野信一 「蔭ひなた」
...瓦礫の文章菲才を恥ず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その表皮は極めて菲薄(ひはく)な膜質で何の色汁も含んでいない...
牧野富太郎 「植物記」
...(九月十五日)百二十七○芳菲山人(ほうひさんじん)より来書拝啓昨今御病床六尺の記二...
正岡子規 「病牀六尺」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...菲才(ひさい)をもって...
吉川英治 「三国志」
...もし菲才(ひさい)をお用いくださるなら何で労を惜しみましょう」「かたじけない...
吉川英治 「三国志」
...菲才(ひさい)を以て君に仕え...
吉川英治 「三国志」
...またわが徳の菲薄なるによれば...
吉田松陰 「留魂録」
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