...美しい白耳義(ベルギー)産の切子硝子(カットグラス)の菓子鉢を取りだした...
池谷信三郎 「橋」
...支那焼の大きな菓子鉢に...
石川啄木 「病院の窓」
...平気で菓子鉢に顔を突込んではボリボリと喰べ初める...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...おくみはこの女の人にさう言つて菓子鉢にするものを出して貰つた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...夜はお互ひの部屋を菓子鉢を提げて行き来し...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...日本へ帰ってからお菓子鉢にしたいといって...
谷譲次 「踊る地平線」
...そのころ先生のお宅の菓子鉢(かしばち)の中にしばしばこの餅が収まっていたものらしい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...菓子鉢(ばち)と茶盆を両手にささげ来つ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...」お豊(とよ)はふと気がついたやうに茶棚(ちやだな)から菓子鉢(くわしばち)を出して...
永井荷風 「すみだ川」
...菓子鉢の菓子は甘すぎたのであろう...
永井荷風 「梅雨晴」
...――父が菓子鉢の蓋を取ると...
中原中也 「耕二のこと」
...此処(ここ)で結晶焼の菓子鉢を見た...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...菓子鉢を持って来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...仕事(しごと)やの家(うち)へ行(い)つて茶棚(ちやだな)の奧(おく)の菓子鉢(くわしばち)の中(なか)に...
樋口一葉 「わかれ道」
...仕事やの家へ行つて茶棚の奥の菓子鉢の中に...
樋口一葉 「わかれ道」
...その日に菓子鉢か何か持って出て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...菓子鉢の蓋を取ってすすめながら...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...宇乃が菓子鉢を落してまっさおな顔になり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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