...鬼百合の花の下に垂れている莟(つぼみ)もいつか次第に開きはじめる...
芥川龍之介 「浅草公園」
...莟(つぼ)むようにちょっと啣(くわ)えて悄(しお)れた...
泉鏡花 「瓜の涙」
...莟(つぼみ)から咲(さ)きかかったまで...
泉鏡花 「縁結び」
...莟(つぼみ)を交ぜて五六本ぶらさげて...
泉鏡花 「婦系図」
...解(とき)ほどけばさすがに梅は雪の中に莟(つぼみ)をふくみて春待かほなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...さういふ無頼漢や悪戯好きにめぐりあふ機会のない多くの莟は...
薄田泣菫 「独楽園」
...けれどもそれは莟(つぼみ)が春になってふくらむように確実に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...紅梅の莟(つぼみ)は固し言(ものい)はず昭和八年二月二十二日 臨時句会...
高浜虚子 「五百句」
...立ちならぶ辛夷(こぶし)の莟行く如し昭和八年三月三十日 七宝会...
高浜虚子 「五百句」
...夏も末の頃になつて漸く新らしい枝のさきに白い粉の吹いたやうな莟(つぼみ)が沢山につきはじめて...
高浜虚子 「百日紅」
...さよなら!此(この)戀(こひ)の莟(つぼみ)は...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...それまでは藤棚から干からびた何かの小動物の尻尾のように垂れていた花房が急に伸び開き簇生(そうせい)した莟(つぼみ)が破れてあでやかな紫の雲を棚引かせる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...明朝咲く朝顔の莟(つぼみ)を数えて報告するのもある...
寺田寅彦 「小さな出来事」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...桜の莟(つぼみ)のふくらむような生温かい春の宵です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やっとさっき見つけた白い莟を手もとにたぐりよせた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...あちらにもこちらにも白や黄や淡紫の小さな莟(つぼみ)がもう今にも咲き出しそうになっていた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...然(しか)しその眼元はあの無垢(むく)な光を失って一種鋭どい酷薄な光りを帯び柔(やさ)しく綻(ほころ)びかかった花の莟(つぼみ)のようであった唇の辺りには...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
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