...マンドリンはひとりでに荷造りし杖の手に持つてその小さい柴の門を出るならばいつなん時香線の様な黄昏はもはや来たと云ふ消息であるか...
李箱 「LE URINE」
...最初のぼくの荷造りが...
田中英光 「オリンポスの果実」
...荷造りする男女で一ぱいであつた...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...荷造りに取りかかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...荷造りをしたのが...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...十八日で観測は切りあげ、翌日は荷造り、二十日に下山、あとは方々への御礼廻りだの、税関だの、帰国手続だのをすませて、二十四日の晩には、ホノルルを立った...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...荷造りした小さい荷物などを見せるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつものようにお店から甲府の出店へ送る商売物の荷造りをするつもりで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出發の前に荷造りされてる...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...どの荷物もがんじがらめな荷造りにされて...
林芙美子 「浮雲」
...縫物をしてやつたり着物の荷造りをしたり...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...荷造りをして運賃を見て積出しても...
三好十郎 「おりき」
...大した丈夫(じょうぶ)な荷造りにもおよばず...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それから荷物の荷造りがかんたんで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...千鶴子の荷造りはほとんどもう出来上っているのと同じだった...
横光利一 「旅愁」
...土民の手あらの者が、職人として雇われてきて、日ごとに中庭の作業場で、沓(くつ)を編み、蓆を荷造りして、それが溜ると、城内の市(いち)へ持って行って、穀物や布や、母の持薬などと交易してきた...
吉川英治 「三国志」
...荷造りをしていた者が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...フロイスもまた家財の荷造りや発送をはじめた...
和辻哲郎 「鎖国」
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