...そこと岸辺の間を荷揚げの小舟が行ったり来たりしている...
知里真志保 「あの世の入口」
...輸入食糧を荷揚げする音が単調にガラガラガラとひびいている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...さうして荷揚げ機械のばうぜんとしてゐる海角からいろいろさまざまな生物意識が消えて行つた...
萩原朔太郎 「青猫」
...仲仕をして石炭荷揚げをなさしめた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...荷揚げ波止場は支那語の叫喚に包まれ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...(原注二一)「月曜日に税関付きの荷揚げ舟の船夫の一人がセーヌ河を流れる一隻の空(から)ボートを見つけた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...荷揚げの唄のように何ともいえず...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...荷揚げの順番を待ちあぐんでいる...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...そのときは蔵前で荷揚げ人足をしていた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...無理な荷揚げにへたばっているのを...
山本周五郎 「季節のない街」
...お米蔵の荷揚げなど...
山本周五郎 「さぶ」
...それでその夜の活気立った荷揚げのありさまは...
山本周五郎 「新潮記」
...また荷揚げがあったんです...
山本周五郎 「風流太平記」
...そこは船頭や荷揚げの親方などが寄るので...
山本周五郎 「へちまの木」
...もう荷揚げの支度にとりかかるものもあった...
横光利一 「旅愁」
...海から荷揚げした財貨を山分けするので騒いでいた...
吉川英治 「三国志」
...この阿波の由岐(ゆき)港に荷揚げをしてコッソリと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...桟橋に繋留する外国船の荷揚げとか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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