...十が九までは古い茅葺勝(かやぶきがち)で...
石川啄木 「鳥影」
...或る場合には茅葺きの大きな屋根と...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...翁が武蔵野の茅舎(ぼうしゃ)を訪われたのも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...わたくしが父に伴われて行った料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折(しおり)門を結んだ茅葺(かやぶき)の家であった...
永井荷風 「十六、七のころ」
...私は俳人其角(きかく)が茅場町薬師堂(かやばちょうやくしどう)のほとりなる草庵の裏手...
永井荷風 「日和下駄」
...「その藁というものが、この地方には無(ね)えんでございます」「ちぇッ……藁が無けりゃ、藁の代りになりそうな、麦稈(むぎわら)でも、茅(かや)でも、それが無けりゃな、人の家の畳でもむしりこわして持って来(き)ねえな」と、米友が三たび叫びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...旅の鳥山に春雨野に茅花(つばな)花のかげかはつばくらめ去年常陸(ひたち)のふるさとの山に来もしたつばくらめ雨は降れどもつばくらは花に寝もせぬ旅の鳥野にも山にも春雨の雨は糸より細く降る...
野口雨情 「別後」
...村端れの茅葺の屋根の下をのぞくと...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...狸を真中に画いてその前後には枯茅(かれかや)の如きものに雪の積んだ処があしらつてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...されば我邦の古(いにし)え猫を手飼の虎といえる事『古今六帖(こきんろくじょう)』の歌に「浅茅生(あさぢふ)の小野の篠原いかなれば...
南方熊楠 「十二支考」
...因って茅(かや)の小屋を結び帰り...
南方熊楠 「十二支考」
...こうして通う一人は津の国の茅原(かやはら)という男だった...
室生犀星 「姫たちばな」
...「草茅命僕誅」も掃除をしたに過ぎぬとも云はれよう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茅ヶ崎へ轉地することに成りました...
森田草平 「「青白き夢」序」
...侍屋敷は土壁に茅葺(かやぶ)きで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...浅草橋の北詰から茅場町(かやばちょう)あたりまで列をつくっていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...この翁の遺愛の本は現在神奈川県茅ヶ崎の野中家に保存して在る筈である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...低地の茅原(かやはら)や沼地をどんどん埋立てて行った...
吉川英治 「鬼」
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