...その若々しい色白の顔は燃えるやうに充血して...
有島武郎 「骨」
...」とあるじは若々しいものいいで...
泉鏡花 「女客」
...より謙遜な歓喜を歓喜としなければならないことをこの中学生みたいに若々しい人々によって教えられたような気がした...
谷譲次 「踊る地平線」
...同盟員が目的にしている若々しい反逆――実は...
谷譲次 「踊る地平線」
...私はシカとこの手をもって木村さんの若々しい腕の肉を掴(つか)み...
谷崎潤一郎 「鍵」
...若々しい生命の喜びがあり...
豊島与志雄 「春の幻」
...「水上の音楽」の方が若々しい魅力があって遙かに面白い...
野村胡堂 「楽聖物語」
...フランスから帰ったばかりの若々しい松尾葉子(まつおようこ)嬢でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少くも老衰のみえない若々しい雲がゆつくり走つてゆく...
林芙美子 「旅人」
...若々しい血の流れが溢れるばかり脈搏つてゐるみづ江も...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...つねに若々しいところを有している...
三木清 「如何に読書すべきか」
...若々しい詩情のありあまる情緒主義の作家として世に出た頃は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...金髪の若々しい母親が白い服を着せた生れたばかりの赤児を抱いて...
宮本百合子 「明るい工場」
...鐘つきてとぢめんことはさすがにて答へまうきぞかつはあやなき若々しい声で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「『月待ちて』(夕暮れは道たどたどし月待ちて云々(うんぬん))とも言いますのに」若々しいふうで宮がこうお言いになるのが憎く思われるはずもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほかのガンのよりも若々しいくらいに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...若々しい理知を眼の内に輝かしながら唇を噛んだ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...若々しい感情はもうその眼の中に沸(たぎ)る湯となってあふれかけている...
吉川英治 「新書太閤記」
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