...けれどもクリストはこの悲劇の為に永久に若々しい顔をしてゐるのである...
芥川龍之介 「続西方の人」
...葉子は再び妻から情熱の若々しい情人になって見えた...
有島武郎 「或る女」
...海岸の家で始めの三十日間は海の中に浸りつゞけて可なり自由な若々しい生活をした...
伊藤野枝 「惑ひ」
...若々しい男の顔でした...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...友の手紙には恋のことやら詩のことやら明星(みょうじょう)派の歌のことやら我ながら若々しいと思うようなことを罫紙(けいし)に二枚も三枚も書いた...
田山花袋 「田舎教師」
...さうした歌が若々しい声のもとに歌ひ出されて...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...お今の若々しい束髪姿が...
徳田秋声 「爛」
...若々しい情熱に駆られてる頃には...
豊島与志雄 「轢死人」
...娘のやうな若々しい肌と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...冷凍(こお)っていた五臓に若々しい血を湧返(わきか)えらせ...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...お伺いしましたのよ」若々しい...
久生十蘭 「黄泉から」
...未来を待った少年の若々しい心も...
水上滝太郎 「山の手の子」
...陽子の胸を若々しい歓ばしさと一緒に小さい鋭い悲しさが貫くのであった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...人類の若々しい文化をはじめて花咲かせ...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...蒼白いけれどそれは晴れやかな若々しい様子で隣の...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...派手(はで)な薄色の小袿(こうちぎ)に撫子(なでしこ)色の細長を着ている取り合わせも若々しい感じがした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...色鍋島の絢爛(けんらん)艶美(えんび)な彫琢(ちょうたく)と若々しい光彩の漲(みなぎ)った名品が...
吉川英治 「増長天王」
...当時佐野博士はまだ若々しい颯爽(さっそう)とした新進建築学者であったし...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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