...芳ばしい花園のかおりを胸一ぱい吸い込むのだった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...あとにはただ何とも云われぬ芳ばしいにおいばかりが消え残りました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...息がつまりそうな芳ばしい胸です...
豊島与志雄 「白い朝」
...余りに芳ばしい香を漂わせ...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...かすかに酒の匂いのこもった芳ばしい呼吸...
豊島与志雄 「復讐」
...ぽやつと芳ばしい匂ひが鼻先にくる...
南部修太郎 「阿片の味」
...汲めども尽きぬ芳ばしい詩魂に満ち溢れてゐる...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...いかにも芳ばしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...暖くて芳ばしい野草のうたやがなつかしくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私はその明るい芳ばしい日光の匂いをさえ嗅ぐようにそっと顔を街路の方へさしのぞくようにしたのであった...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...すべては滑らかで温い空氣に充ちてゐて芳ばしい匂さへしてゐた...
室生犀星 「星より來れる者」
...あの芳ばしい春から二番芽の三ツ葉は...
室生犀星 「幼年時代」
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