...色どりゆたかな幕や垂れ下がった旗のためにほとんど隠(かく)れていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...平中がやうに色どり添へ給ふな...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...農作物の多様性はまた日本のモザイック的景観をいろいろに色どりくまどっている...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...凉しい色どりのリリアンの編物……...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...いささかの女性らしい色どりを見せているばかりであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがの議長プロ亀も気がさす申しわけを兼ねての色どりと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...英雄だの美人だのという歴史の色どりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...繩も色どりたる絹を以てすることもあつた...
原勝郎 「鞦韆考」
...色どり華やかな饗宴や...
原民喜 「画集」
...同じ色どりの濃淡にまびれている...
本庄陸男 「石狩川」
...作家の戦線ルポルタージュは色どり華やかである...
宮本百合子 「明日の言葉」
...自国の社会生活の破壊の色どりである売笑現象に対して...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...そしてエハガキの色どりが奇妙に鮮やかに活々(いきいき)として来る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私には何だかそのつくり方の色どりや道順に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんなに垣根越しの秋の色どりが目に美しいのだろうと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...蝋(ろう)を引いた紙で五彩を色どり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...形をなさぬ不安な色どりのまま...
横光利一 「旅愁」
...驚いて上げてみると一尺ばかりの色どり美しい魚がかかって来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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