...箱船を建造するためには、熟練の船大工が必要とされる...
...おれたちは船大工(ふなだいく)になるてえわけだ...
海野十三 「恐竜島」
...わしは船大工からたたき上げたんですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...こうしちゃいられません」「そうだなあ」十二船大工(ふなだいく)の与兵衛は仕事場の中で煙草を喫(の)んでいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それ梯子(はしご)を下ろしてあげろ」船大工の与兵衛老爺(おやじ)とこの船の船頭の助蔵とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...伊勢の大湊の船大工与兵衛の宅で会った盲目(めくら)の武士...
中里介山 「大菩薩峠」
...船大工の寅吉、これは豆州(ずしゅう)戸田の人で、姓を上田と言い、その頃、日本でただ一人と言ってもよろしい、西洋型船大工の名棟梁(めいとうりょう)でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは船大工の寅吉ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...「油断も隙もなりゃしねえ、どうもおかしいと思ったんだ、なんだか横顔にチラリと見覚えがあるから、こいつ、おかしいなと思ったんだ――野郎、伊勢の国のことを忘れたか、船大工のうちで、拙者が目をかけてやったのを忘れやすまい、江戸へ出て来たんなら、出て来たと拙者のところへ、一言(ひとこと)の挨拶があっても悪い心持はしねえ、あの目がよ、あれでじいっと心がけをよく養生をしていりゃあ、どうやら物になる眼なんだが、あの心がけじゃ物にならねえや、いい気味だ、あん畜生――いい気味はいい気味だが、今、どこに何をしているんだ、ああして朝湯に来るんだから、この近所にいるんだろう、近所にいるんなら近所にいるで、とかく近所に事勿(ことなか)れ……ところが、どうだ、悪いことはできねえもんだなあ、この晒の切れが、ちゃんと流し元に落っこっていたやつを、人もあろうにこの道庵に見つけられちまった」何か重大な発見でもしたかのように、道庵は息せききって走りつづけているけれども、一向、何を追っているのだかわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...船大工の与兵衛さんのお情けもあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小松林に近く船が二艘曳き揚げられてあつて船大工が破損の板張りをして居る...
長塚節 「濱の冬」
...老いたる船大工清吉が...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...これは陛下の船大工が手伝ってくれて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...船大工が大勢出てなんのこともなく舵をなおし...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...鯨の銛(もり)打ち、土工、剥皮夫、導坑(トンネル)師、猟師、船大工...
久生十蘭 「地底獣国」
...見降せる道の向ひ側の万屋の二階にも船大工の居間にも...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...濁った眼を細めて対岸のいかずちにある船大工の小屋を眺めたりしながら...
山本周五郎 「青べか物語」
...いかずちの船大工の跡を眺(なが)めやった...
山本周五郎 「青べか物語」
...多くの工人、船大工が、しきりに巨船を作っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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