...私は心の舒(の)びるのを感じた...
芥川龍之介 「点心」
...一々これを細舒(さいよ)しおれば本誌全誌を挙げてもなお不足を覚ゆる位である...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...露のひぬま……と書かれた扇を手文庫から出して人知れず愛着の思いを舒(の)べているところに跫音がして...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...上品(ひん)に用ふる処の毛よりも細(ほそ)き糸を綴兆(しゞめたり)舒疾(のべたり)してあつかふ事...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...詞(ことば)舒(の)び...
太宰治 「もの思う葦」
...私どもの菩提寺の舒林寺(じょりんじ)というのへ何はともあれ預かってもらうことにしたのでございました...
橘外男 「蒲団」
...山舒(の)び、水緩(ゆるや)かに、鷄犬の聲歴落(れきらく)として雲中に聞ゆ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...近頃にない舒(の)びやかな心持になって門を出たら...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...舒業順敍緒也といふのには...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...又儒林傳に出てゐる董仲舒などは...
内藤湖南 「支那目録學」
...董仲舒の如き人物でさへも此の如き方針を取るに至つたのを見ては...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...水仙の葉舒ぶ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...苗のまだ舒(の)びない花畑は...
永井荷風 「百花園」
...爛々と燃える夏徴舒の眼がのぞいている...
中島敦 「妖氛録」
...蕉ハ葉ヲ落サズ一葉舒(ノブ)ルトキハ則チ一葉蕉(カ)ル...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...うまし國ぞあきつ島やまとの國は舒明天皇御製なり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...袈裟を舒(の)ばせば格別大きくなる...
南方熊楠 「十二支考」
...その霧は6440這い込んで、舒(の)びたり、固まったり、入り乱れたり、並び合ったりして、雲のように棚引く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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