...未だ定まれる形をとるに至らない...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...吾人が吾人の標準に從つて「讀まざる人」を決定することは決して天帝の仁慈を妨ぐる結果には立至らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は未だこの救ひの道を體認するに至らない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それまでに至らない關係なら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...低い至らない不完全な知識だと仮定されているのである*...
戸坂潤 「科学論」
...自然科学が自然哲学とハッキリ区別される迄にも至らない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...遂に成功を齎すに至らないだろう点に就いては別に述べたいと思う)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この外部的なものとイデオロギーの内部的内容とがイデオロギー的具体性を以て結合されるに至らない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...併し只それだけではそれがまだ実現されるには至らない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...まだ酒乱の兆(きざ)す程度には至らないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしが至らないからでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで冬はなるべく温い土地で暮したいと思うがまだ別荘を持つまでに至らない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...トルストイとドストエフスキーとをもつに至らないといふ点である...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...お見舞に……お見舞に伺いました……どうか……どうか昔の私の至らないことは……」耳許へ口押しあててこういった...
正岡容 「小説 圓朝」
...(このごろ福岡に分院を設けるといふ企てがあるがまだ建設に至らない)...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...僕が至らないんだ...
水野仙子 「脱殼」
...*** われわれ至らないものは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泗水(しすい)の流れはまだ凍るほどにも至らないが...
吉川英治 「三国志」
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