...そんな運びに至らないのです...
有島武郎 「私有農場から共産農団へ」
...まだ人目をひくに至らないが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...被害民の死命を救うに至らないことである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私のところではまだそこまでに至らない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それでは古いものをぶち毀(こわ)したままで新しいものを建設するには至らない...
高浜虚子 「俳句への道」
...まだ満足するに至らない...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...徒(いたずら)に額を鳩(あつ)めてどうしようこうしようと云うばかりで一向決断に至らない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先生の御煩悶が皆な私の至らない為であると思いますと...
田山花袋 「蒲団」
...俄(にわか)に観察の至らない気がして来る...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...乱に至らない程度の酒を加減しいしい飲みながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...またある時はその半(なかば)にも至らないでぱたりとやんでしまう折もあった...
夏目漱石 「変な音」
...又ある時は其半(そのなかば)にも至らないでぱたりと已(や)んで仕舞ふ折もあつた...
夏目漱石 「變な音」
...自分の考え至らないのに苦笑しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...概念の至らない祕密を嗅ぎ出してくることで...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...各がみな至らない所のある人間だ...
吉川英治 「三国志」
...今もって実現に至らないでいるのは...
吉川英治 「新書太閤記」
...確報をつかむに至らないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...至らないで悔いていることばかりを――そちには...
吉川英治 「宮本武蔵」
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