...ははあお前は、南シナ海の蒼(あお)い海の色をみて、きゅうに臆病風(おくびょうかぜ)に見まわれたんだな」竹見は、目玉をくるくるうごかしつつ、「臆病風なんて、そんなことは絶対にありません...
海野十三 「火薬船」
...臆病風に吹かれているわけじゃない」と...
海野十三 「地球要塞」
...署長が臆病風(おくびようかぜ)にとりつかれたら...
海野十三 「超人間X号」
...わたしがそのとき臆病風を吹かしたのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...乗客の大半は臆病風に襲はれた兵卒も同様...
永井荷風 「買出し」
...山では絶えて臆病風に誘われぬ私も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そのころは臆病風(おくびょうかぜ)の最も強く吹く期節(きせつ)となろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...いざという間際(まぎわ)になって臆病風(おくびょうかぜ)に誘われて姿を隠してしまった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ぞっと臆病風に誘われて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病風(おくびょうかぜ)にかかって...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...心はもう臆病風に取ツかれてゐるので道端(みちばた)の草が...
三島霜川 「水郷」
...臆病風に吹かれたとして置いて下すってもいい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...その臆病風(おくびょうかぜ)に見舞(みま)われたなと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...午を待つものか」臆病風は臆病風をさそい...
吉川英治 「新書太閤記」
...臆病風に吹かれたなら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そういう臆病風邪は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...臆病風(おくびょうかぜ)にふかれたぞと...
吉川英治 「平の将門」
...ただ旅川周馬一個人の立場について言明しているのだ」「臆病風(おくびょうかぜ)にさそわれてきたのだろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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