...「つまり僕は心のどん底が臆病(チミッド)なんですよ」とつぶやく樣に云つたが...
有島武郎 「半日」
...臆病(おくびょう)な妓ですから...
泉鏡花 「婦系図」
...生来の臆病と、過度の責任感の強さとが、笠井さんに、いわば良人(おっと)の貞操をも固く守らせていた...
太宰治 「八十八夜」
...老臣共は寄り/\額(ひたい)を鳩(あつ)めて、こう殿様が引っ込んでばかりおいでになると城中の士気も衰えるし、何より忌まわしい噂(うわさ)の立つのが面白くないから、一つ世直しに花やかな催しをして、ぱっと明るく騒いでみたらどうであろう、それには第一に殿様からその気になって「うるわしい尊顔」を諸士の前へ見せてくれないことには困る、なあに、兎唇(みつくち)や片耳のお姿を見馴れている家来共は、今更鼻が缺けたぐらいに驚くことはなかろうから、そんなに耻ずかしがるには及ばない、弓矢取る身に大切なものは容貌よりも精神にある、顔の造作(ぞうさく)がちっとやそっと破損していても、それで主人を軽蔑(けいべつ)するような不所存者は一人もありはしないであろう、と、そう云う相談をして、恐る/\殿の意中を探って見たりするのだが、一度憂鬱症に取り憑(つ)かれた則重は、今度の事件からます/\因循(いんじゅん)に、臆病になって、何と云われても人前などへ出る料簡にはなれないらしく、強(し)いてすゝめると、「えゝ、うるはい! あほびたへればはってにあほべ! 己はろうひようほよへいなおへわら!」と、不機嫌そうにすうっと座を立ってしまうのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...間投詞でおよその事件の推移を臆測(おくそく)し...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...臆病(おくびょう)な彼の心は...
徳田秋声 「仮装人物」
...ふくらっ脛(ぱぎ)の白いところを臆面なく空中に向って展開しているような...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると一同を整列させて置いて見習士官がいふには國府田志願兵は臆病である...
長塚節 「開業醫」
...話すのが臆怯なためと聞える...
夏目漱石 「それから」
...蒙古の船艦を覆したりと臆斷するも已む可からざる事也...
西周 「尚白箚記」
...臆病者の勇吉だとはわかりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武家が臆病だった日にゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎の「武家臆病論」には何やら含みのありそうな匂いがするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...未だ穿き慣れない踵の高い靴が臆劫さうに段々を注意深く踏み応えてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...私が止めることはできませんからね」「臆病のうえに卑怯(ひきょう)者だ」と...
山本周五郎 「花も刀も」
...北条氏へも賭けていることになる」臆面もなく道誉は彼に打ち明けたことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...臆病武士や二タ股者は...
吉川英治 「私本太平記」
...もう蛾次郎の臆病風(おくびょうかぜ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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