...道中記と同じく旅行文学として有名な「東海道中膝栗毛」も読んでみたい...
...ブラ/\と面白(おもしろ)き空想を伴(つれ)にして堤(どて)を北頭(きたがしら)に膝栗毛(ひざくりげ)を歩(あゆ)ませながら...
饗庭篁村 「隅田の春」
...仮名垣魯文(かながきろぶん)の『西洋道中膝栗毛』や『安愚楽鍋』などが持(も)て囃(はや)されたのである...
淡島寒月 「明治十年前後」
...……又膝栗毛で下司ばる...
泉鏡花 「遺稿」
...続膝栗毛善光寺道中に...
泉鏡花 「遺稿」
...何遍でも読んで飽きないと云へば、外のものも飽きないけれども、幾ら繰返してもイヤにならなくて、どんなに読んでも頭痛のする時でも、快い心持になるのは、膝栗毛です...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...膝栗毛の書抜きを遣らっしゃるで魔が魅(さ)すのじゃ...
泉鏡花 「歌行燈」
...懐中から膝栗毛の五編を一冊...
泉鏡花 「歌行燈」
...膝栗毛を正(しょう)のもので...
泉鏡花 「歌行燈」
...それから膝栗毛(ひざくりげ)が一册(いつさつ)...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...同気相求める三人の変物揃(ぞろ)いで東海道を膝栗毛(ひざくりげ)の気散じな旅をした...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...『膝栗毛』を読み出したものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...一九が『膝栗毛(ひざくりげ)』の滑稽とその揆(き)を一にするものならずや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...東海道膝栗毛もすさまじいやという義憤が...
中里介山 「大菩薩峠」
...一九の「膝栗毛」の中にも書いてありますが...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...『膝栗毛』に「拾うたと思ひし銭は猿が餅...
南方熊楠 「十二支考」
...艶物が得意で一方「膝栗毛」のようなチャリも利く...
山本笑月 「明治世相百話」
...――馬は仆れても虎之助の膝栗毛(ひざくりげ)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...膝栗毛は生れたんでげす...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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