...腹蔵なくいえば文芸協会の芝居がそれほど立派なものだとは思わぬ...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...殊に令兄は腹蔵なくいろいろなことを話してくれた...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...腹蔵なく仰言って下さい...
橘外男 「仁王門」
...腹蔵なくお目にかけるためにまいったのでございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...腹蔵なく言ってくれと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...腹蔵なく物を言ふ質(たち)だ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...腹蔵なく露骨に言ってのけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...秦は腹蔵なく語り出したのである...
豊島与志雄 「秦の出発」
...腹蔵なく大陸経営に対する...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...それぞれ腹蔵なく妙案を開陳したが...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...お互いに名誉に関する事ですから御腹蔵なくお話下さらんと困りますが...
夢野久作 「少女地獄」
...よく御腹蔵なくお話下すった...
夢野久作 「少女地獄」
...何事も腹蔵なく問え腹蔵なく答えん...
吉川英治 「私本太平記」
...「何事も腹蔵なく御談合を願えと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「腹蔵なくと仰せあるか」宗治は...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹蔵なくお考えを述べられたい」と再三にわたって...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹蔵なく」「ありがとう存じまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐々成政が、浜松を去り、やがて清洲でも、得るところなく、むなしく北陸へ帰ったと聞いて、家康が、「やれやれ」と、思っていると、またぞろその直後、紀州(きしゅう)の畠山貞政(はたけやまさだまさ)が、(腹心の者二名、そっとさし遣わしたれば、御引見のうえ、何ら、御腹蔵なく、篤(とく)と、御内議を給わりたい)とある書簡をもたせて、自身の家臣、江島太郎左衛門と渡辺和泉(わたなべいずみ)の両人をさし向けて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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