...いつも彼が教室のなかのできごとを見張るときに腰かける高い椅子に王様のようにどっかと坐(すわ)りこんでいた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...昆布岳の下を流れるシリベシ河の河岸の丸石に腰かけてぼんやり河面(かわづら)を眺めていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...腰かけの上にのって...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...れいの小机の前に腰かけ...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...爪を噛みながら腰かけていた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...私は事務所の片隅の小さい椅子に腰かけて...
太宰治 「東京だより」
...安心してこの方の膝に腰かけていられる訳です...
谷譲次 「踊る地平線」
...……(腰かける)疲れたわ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...僕がそこへいってからまもなくある夕方のこと僕たちはお夕飯後に葡萄酒を飲みながら腰かけていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...私は片隅の方に腰かけて...
豊島与志雄 「足」
...離れ離れに腰かけてる乗客達は...
豊島与志雄 「丘の上」
...このりっぱな腰(こし)かけに腰かけて...
新美南吉 「いぼ」
...リード夫人と差向ひの安樂椅子(ソフア)に腰かけた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...夜更けて月の昇るまで坐らず腰かけず...
柳田国男 「年中行事覚書」
...勘蔵も、実は、人なき所で、お次の口から、以後の左右太の動静を知りたくて来たらしく、すすめられるまま、腰かけて、「ふッさりと、藤が咲いたね...
吉川英治 「大岡越前」
...正面の床几に腰かけた四十四...
吉川英治 「茶漬三略」
...「雪だあ、兵隊さん、ここに、河豚鍋(ふぐなべ)があるつもりでよ、よいかね、鰭酒(ひれざけ)もある、女もある、……と仮に思うんだ」一人一人を、荷梱(にごうり)の上に、腰かけさせた...
吉川英治 「松のや露八」
...対(むか)いあった腰かけの端へ小次郎は倚(よ)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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