...そこには洋一(よういち)が腕組みをしたまま...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...まだ傲然(ごうぜん)と腕組みをしたまま...
芥川龍之介 「路上」
...誰が真面目になって聞くものですか」亀之介は腕組みをして嘯く...
海野十三 「地獄の使者」
...憮然とした顔つきで腕組みをした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」私は、旦那様のようにちゃんと座蒲団に坐って、腕組みしている...
太宰治 「秋風記」
...山岸しさいらしく腕組み...
太宰治 「先生三人」
...とひとりで首を振りながら感服なさって腕組みをし...
太宰治 「千代女」
...そして挽子(ひきこ)は手綱をどこへ抱へこんだのかと思はせるやうに腕組みをしながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そこで豆ちゃんを樽ちゃんと大石君が腕組みして助け...
永井隆 「長崎の鐘」
...米友はじっと腕組みをして思案に暮れている時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕組みをして海の方を向いて立っていた...
夏目漱石 「こころ」
...担がれたんだときまったわけでもありませんし……」腕組みをしながら...
久生十蘭 「金狼」
...もう暫くのあいだ今まで通りに誤認を続けたいと申しあげたつもりなのですが」今まで黙然と腕組みをしていた外務大臣は...
久生十蘭 「魔都」
...どこかへ行ってしもうたよ」「それは、いつのことじゃ?」「あの、仲直りの翌る朝よ」「そうか」金五郎は、腕組みして、複雑な苦笑をたたえていたが、「新公、お前、お京のことで、友田喜造から、脅迫されたらしいな?」「脅迫?……友田から?……そんなことはない」「あの晩、おれとお京とが、途中から、居らんようになったもんじゃけ、大層、嚇(おど)かされたちゅうじゃないか――よくも、おれの顔に泥を塗ったな...
火野葦平 「花と龍」
...お叱り下さい」腕組みしていた藤本は...
火野葦平 「花と龍」
...清吉爺いさんだけは腕組みをして俯向(うつむ)いている...
森鴎外 「蛇」
...両手を衿から入れて腕組みをしてい...
山本周五郎 「やぶからし」
...腕組みをして並んでいたが一眼で用心棒という事がわかる...
夢野久作 「冥土行進曲」
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