...腋の下まで充分に腕を差込んで置いて...
海野十三 「深夜の市長」
...その手腕を悪用し...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...御腕(みただむき)に生ひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その村の人の眼に野猪の片腕が見えた...
田中貢太郎 「殺神記」
...即右の腕をうち落し給へり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...そこが肝心だ! 何よりも手腕だよ! わしにとってはぶきりょうな女というものがないのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女は片手で彼の腕をとらえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...少年の腕はどうしてもはなすことのできないほどしっかりと犬を抱きしめていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...二重廻(にじゅうまわし)の間から毛むくじゃらの太い腕を出してお千代を引寄せて頬摺(ほおず)りをした...
永井荷風 「ひかげの花」
...それでなくてさへ恐ろしい腕力を振つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そして半(なか)ばひろげてゐた腕を胸の上に組み合せて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なれなれしくビートリスの腕に片手を置いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...私は腕を伸して翼の肩をおさへながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...腕(うで)には赤い巾(きれ)を巻き鉄梃も持(も)っていました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...その腕や股にずいぶん深い疵をつけるものが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし婆さんの毒舌と腕力もなかなかである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...うんと腕をみがきにかかる...
吉川英治 「八寒道中」
...彼の腕の中からやっと首を外(はず)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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