...聞き手たちはわれを忘れておどろきいり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...聞き手があくびを殺して浮べた涙を感激のそれと思いちがいしながらも飽くことなくそれからそれと語りつづけるに違いない...
太宰治 「花燭」
...聞き手はついにたまりかねて...
太宰治 「花燭」
...聞き手のほうでも...
太宰治 「多頭蛇哲学」
...こっちの命がたまらない」ヒラメの話の聞き手になっているのは...
太宰治 「人間失格」
...自分の言ったのはけっしてばかげたことでないということを聞き手に...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...聞き手は一人もない...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...聞き手たちの顔つきに表われた変化によると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...あるいはただ不安げに緊張している聞き手二人の錯覚のためだろうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...弘なんぞが故人と共に聞き手の彼女をもいたはるやうに話してくれる姿よりも...
堀辰雄 「おもかげ」
...ブルック通りに所有している」聞き手アネットの血の気が引いて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...何でもない言葉もゆるく落ち着いて言えば聞き手はよいことのように聞くであろうし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つまり聞き手の無知が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし音響の調子や性質が聞き手の判断を左右する力をもたないものとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それに日本語では、「読み手」、「書き手」、「聞き手」、「騎(の)り手(て)」などの如く、ほとんど凡ての動詞に「手」の字を添えて、人の働きを示しますから、手に因む文字は大変な数に上ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...聞き手にとってはべらぼうに退屈で...
山本周五郎 「季節のない街」
...また、聞き手のほうも、あいての者がいよいよ図にのるようにいちいち感心して見せる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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