...お婆様はようやくのことでその人の住(すま)っている所だけを聞き出すことが出来ました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...いろ/\のことを聞き出すついでがござりました...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それを聞き出す唯一の手がかりはもう六年前になくなった母とともに郷里の久万山(くまやま)の墓所の赤土の中にうずもれてしまっているのであった...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...お袋や親父の噂を聞き出すのも興味があったし...
徳田秋声 「足迹」
...それも詳しくは二人の口から聞き出すことが出来なかった...
徳田秋声 「足迹」
...私共は聞き出すことが出来ませんから」「よろしい」と山の神は言いました...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...どんな人? と委しく聞き出すのを...
豊田三郎 「リラの手紙」
...牧の在所(ありか)を聞き出す外に...
直木三十五 「南国太平記」
...その乗物で助け出してもらおうとしたところから……その後のなりゆきまで漸く聞き出すことができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな柄にもないことを聞き出す...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞き出すごとに分って来た...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...なぜと聞き出すと探偵(たんてい)になってしまうです」「ホホホホじゃ聴きますまい」「普通の小説はみんな探偵が発明したものですよ...
夏目漱石 「草枕」
...司令官がずるさの限りをつくしてあなたから聞き出すだろうということは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ある秘密を聞き出すべき内命を受けたマタ・アリは...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...この男からなにも聞き出すことができないことをさとった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そんな事を聞き出すんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...物理学に関する新しい話題を聞き出すように努めるのだった...
横光利一 「旅愁」
...またヤジローを介してヤジローの知らないいろいろなことを聞き出すことも出来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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