...吾々が鍋島直大侯の薨去を聞いたのはまだ耳新しい事である...
會津八一 「音樂に就いて」
...耳新しい言葉ではないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...耳新しいことでも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...次にちょっと耳新しいのはロシアの某医師が患者の咽喉の中へ紫色の電灯を点じて喉頭の病を治した事である...
寺田寅彦 「話の種」
...何か耳新しい特殊な智識を持っている悧巧(りこう)者のように思えて来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...今迄耳新しい話をされて夫柄歌を考へつゝ...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...別に耳新しいことでもないが...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...眼新しい耳新しいもの許りである...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...平次には耳新しいことばかりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いったいだれがそれをまちがいだと決定的にいえますかね」「それはまったく耳新しいお考えですね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二人が自分に今語ってくれたことはすべて自分にはまったく耳新しいことだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...決して耳新しい言葉ではない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...若い人たちには耳新しい読者もあろうし...
森下雨村 「三十六年前」
...何も耳新しいことは持ってまいりは致しません」「老人老人……」と万太郎はもう千蛾の話などはうわの空で――「これはどうやら御本丸を中心とした江戸絵図らしく思われるが」「左様...
吉川英治 「江戸三国志」
...静の子の生存説は耳新しい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その度(たび)ごとに耳新しい事件だの平家方の情報などがそう頻々(ひんぴん)とあるわけもない...
吉川英治 「源頼朝」
...その日の耳新しい出来事を声高に話す...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...耳新しいことを聞くものだと思つた...
若山牧水 「岬の端」
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