...吾々が鍋島直大侯の薨去を聞いたのはまだ耳新しい事である...
會津八一 「音樂に就いて」
...耳新しい言葉ではないが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...耳新しい医学上の新学説などを聞かせてくれたような記憶がある...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...次にちょっと耳新しいのはロシアの某医師が患者の咽喉の中へ紫色の電灯を点じて喉頭の病を治した事である...
寺田寅彦 「話の種」
...何か耳新しい特殊な智識を持っている悧巧(りこう)者のように思えて来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...耳新しいことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...今迄耳新しい話をされて夫柄歌を考へつゝ...
長塚節 「竹の里人〔三〕」
...別に耳新しいことでもないが...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...それからこれはちょっと耳新しいことであろうが...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...仏蘭西人には耳新しい珍しい面白い福音原理の如く聞えた...
新渡戸稲造 「デモクラシーの要素」
...決して耳新しい言葉ではない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何も耳新しいことは持ってまいりは致しません」「老人老人……」と万太郎はもう千蛾の話などはうわの空で――「これはどうやら御本丸を中心とした江戸絵図らしく思われるが」「左様...
吉川英治 「江戸三国志」
...よう耳新しい世事を聞かせてくれるのでな...
吉川英治 「私本太平記」
...「負(ま)け戦(いくさ)! それもはや近ごろは耳新しいことでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...耳新しいお話をうかがったりして」「もう十分に...
吉川英治 「新書太閤記」
...静の子の生存説は耳新しい...
吉川英治 「随筆 新平家」
...すべて耳新しい社会の知識であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その日の耳新しい出来事を声高に話す...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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