...やはり耳掻きを当てがったまま...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...叔母は耳掻きの手をやめると...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...――南蛮筋(なんばんすじ)のものでもあろうか――」「ヘエ――」「耳掻き一杯ほどの鴆毒でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――南蠻筋(なんばんすぢ)のものでもあらうか―」「へエ――」「耳掻き一杯ほどの鴆毒(ちんどく)でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...考えてみるがいい」「あっしもそう思ったんだが――」「それにこれを御覧」平次は紙入から銀の小さい耳掻きを出して懐ろ紙に挟んで見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この耳掻きを死骸の口の中に入れたんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中には雁皮(がんぴ)に包んだ白粉と、耳掻き、爪切り、紅筆(べにふで)など、艶めかしい小道具の入つてゐるのを、一と通り調べて、そのまゝ、お葉の手に返します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はその一つ一つの小さい耳掻きの凹みにつまっている何かのごみをとらなければならなかったの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その毒が心臓にすっかり沁み込んだ時に……つまり耳掻きに十杯以上……グラムに直して云うと三分の一グラムぐらい飲んでも...
夢野久作 「鉄鎚」
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