...耳環の翡翠(ひすゐ)をちらつかせながら...
芥川龍之介 「南京の基督」
...只今参りますとお伝えを……」支店長は僕の胸に揺めいている翡翠の鍵に向って慇懃に挨拶をした...
海野十三 「深夜の市長」
...翡翠のかいまみ許さぬ花のすがた...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...『二月の一夜』、『五月の一夜』、『翡翠の賦』、『霜月の一日』、『霜月の一夕』、『神無月の一夜』、『神無月の一日』などは、『ゆく春』のうちの『夕の歌』と同じ詩形の試みで、『雷神の歌』は三十六年一月、私が大阪南本町の文淵堂の二階に病臥してゐますと、急に雪催ひの空が曇つて、激しい雷鳴がありました...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...指環ハ琅ノ翡翠...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...わざとらしく平打(ひらうち)の羽織の紐(ひも)の真中へ擬物(まがいもの)の翡翠(ひすい)を通したのだのはむしろ上等の部であった...
夏目漱石 「明暗」
...翡翠(ひすい)色の美しい香炉を奥座敷の真ん中に据え...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日本(につぽん)に産出(さんしゆつ)しない支那傳來(しなでんらい)の硬玉(こうぎよく)(翡翠(ひすい)...
濱田青陵 「博物館」
...美しい翡翠たちが楽には取って食うことを許されず...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...翡翠(ひすい)とも琅(ろうかん)ともくらべ難い眼のさめるような美しい色をしていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...翡翠(ひすい)と見られる方もあります...
夢野久作 「鼻の表現」
...翡翠に飾られた店頭の留木(とまりぎ)には...
横光利一 「上海」
...其他(そのた)全身が美しい翡翠(かはせみ)色をして細やかに甚だしく長い青蛇...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...互いに翡翠(かわせみ)みたいな鋭い眼でねらっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...翡翠(ひすい)の耳環(みみわ)が充血した頸(うなじ)で小さく揺れ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その翡翠の硯屏は...
吉川英治 「親鸞」
...秀八が挿(さ)している翡翠珠(ひすいだま)は...
吉川英治 「春の雁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??