...」翁ははじめて、気だるげに、横にかぶりを振って、「芸一通りさえ、なかなかのものじゃ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...依田学海翁の漢文の椿岳伝が屏風の裏に貼(は)ってあったそうだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...見事! 見事!」と老翁は賞め立てた...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...私どもに芭蕉(ばしょう)翁の臨終の模様を伝えています...
高神覚昇 「般若心経講義」
...武士は主翁の方を見て云った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
......
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...翁は再び斗満を出なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...先づ青軒翁が紹介状を呈出し面談の栄(えい)を得ん事を請願せしが...
永井荷風 「書かでもの記」
...日本寫眞(しん)界(かい)の元祖(ぐわんそ)である上野彦馬翁(おう)が同じく住(す)んでゐた...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...安田善次郎翁のやうな人であるが...
正宗白鳥 「水不足」
...沙翁の故郷であつたストラツトフオード・オン・エボンへ立ち寄ることにした...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...それを芭蕉翁は昔から伝わっている俳諧というものの改良利用によって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すでに翁の朗々たる謡声が門外にまで響いていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...◇或る時中庄の只圓翁の舞台で催された月並能で...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...翁の「朔造朔造」は催能の際の名物であり風景であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...御嶽に住んでをられる川合玉堂翁が...
吉川英治 「折々の記」
...それから邦人の如雪、芸阿弥(げいあみ)、相阿弥(そうあみ)、可翁(かおう)、黙庵、雪舟、雪村、あたりの東山時代の茶の湯以後の諸作を思いうかべてみると、そのどこかに、武蔵の画との共通がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...私は岡山市滞在中同市の人伊勢崎君に勧められ同君はまた島の三宅翁を頼って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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