...四 往生のことさるほどに「きりしとほろ」は隠者の翁に別れを告げて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...翁は我手の尖(さき)に接吻し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ベルを鳴らすと翁自身が扉を開いて迎へてくれた...
石川三四郎 「浪」
...そこで「あなたは誰(だれ)ですか」とお尋ねになつたので、その老翁が、「わたくしはこの國の神のオホヤマツミの神の子でアシナヅチといい、妻の名はテナヅチ、娘の名はクシナダ姫といいます」と申しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...樂翁公は白河にて通ず...
大町桂月 「白河の七日」
...今日はそう負けはいたしません」主翁(ていしゅ)は淋しそうに笑って手にした石をおろしはじめた...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...扉(ドア)が開(あ)いてランプを持った主翁(ていしゅ)の支那人と...
田中貢太郎 「警察署長」
...翁の迦南(カナン)は其処(そこ)にある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野間翁は雛妓若千代等の一群を自働舩に載せ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...英翁(えいおう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...大きな声で「お父様この草はどうして翁草というのですかって」...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「この病人はもう一日は持たん」と翁が云うと...
森鴎外 「カズイスチカ」
...翁はにこにこした顔をして...
森鴎外 「カズイスチカ」
...翁は四月頃に先ず死し...
森鴎外 「細木香以」
...現今のような幇間(ほうかん)式お稽古の流行時代だったら瞬く間に翁の門下は絶滅していたであろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...然るに博多順正寺に在る只圓翁の墓は...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この教授の中で正しい事を主張しよる奴の頭の上に丸を附けてくれんか」楽堂君ちょっと呆れたが命令通りに自分の味方の諸教授連の頭の上に丸を附けて見せると翁はニコニコと笑顔を見せた...
夢野久作 「近世快人伝」
...翁は日本の外務省から通知があり次第荷造りをして発送すると云はれた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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