...堅(かた)き因縁(いんねん)の羈絆(きずな)で縛(しば)られているというのであります...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...それは宗教が全く智的生活の羈絆(きはん)に自己を委(ゆだ)ね終ったからである...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...羈旅以上に読書に耽けることが出来る...
市島春城 「読書八境」
...ここにもっとも注意せねばならぬのは言葉の羈絆(きはん)から脱するということである...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...一つは前にも述べた如く人に縋らずに独立不羈で商売をやって行きたいという信念からであった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「これでこそ新夫婦の住家らしい」と漸く松葉屋の羈絆を免れた照ちやんの身の上を喜ぶらしかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...残り一冊が羈旅(きりょ)の部...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しかしてかの英国はなにがゆえにかくのごとくすみやかに封建の羈絆(きはん)を脱し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...不羈卓犖(ふきたくらく)というようなことを尚(たっと)ぶので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅(きりよ)とよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去(うばひさ)つた如く...
永井荷風 「水 附渡船」
...それからあとは不羈自由(ふきじゆう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...してみれば放縦不羈(ほうじゅうふき)を生命とする芸術家ですらも時と場合には組織立った会を起し...
夏目漱石 「中味と形式」
...青年の客気に任せて豪放不羈(ふき)...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...不羈(ふき)なブラームスとしてはむしろ不思議(ふしぎ)に落着いた仕事であると言ってよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...このような河野磐州の不羈奔放(ふきほんぽう)と思想的発展転化の基底にいきづくものは...
服部之総 「加波山」
...不羈奔放な、荒ぶる青春の遊び友だちが一人また一人と次ぎ次ぎに世を去つて、つひにはただひとり彼等の仲間を置き去りにするのも、ちやうどこれと同じではなからうか? 取り残された者は寂しい? ひしひしと胸せまり、悲しみに心はふさがれても、如何とも慰めよう術もない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一様に推移し流下する黒い幕のような時の束縛と羈絆(きはん)から遁(のが)れ出るとき...
三木清 「人生論ノート」
...やはり不羈(ふき)の民たることは争えない...
吉川英治 「私本太平記」
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