...謙遜とは獨立せる人格が自己の缺點を自認することである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺が常に缺乏の意識に苦しめられてゐるのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼にはからだの造りに有利な點が缺けてゐた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...病人は半身不随で言語は自由を缺いているけれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...必要缺ぐべからざるものを少々ばかり買ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...七隻の異國船はまつたく食糧薪水に缺乏してゐて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...是れ總理大隈伯に對する信任缺乏の投票に非ずして何ぞや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分の心は其時平生の權威を保つに足らぬ大なる缺陷を生じて居たのだ...
長塚節 「教師」
...彈丸の缺けらと鐵條網と...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...自由詩に於て全く缺けてゐる者である...
萩原朔太郎 「青猫」
...神かけて私は他人の缺點に嚴(きび)しすぎる必要はない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いま彼の前にゐるところの少女に缺けてゐるかも知れないのだ...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...先祖代々やつて來て漁夫の生活(くらし)には缺くべからざる娯樂になつてゐる遊び事が何故惡いと思つてゐるやうに...
正宗白鳥 「避病院」
...現代の教養の缺陷は...
三木清 「人生論ノート」
...その缺點は纎細で...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...空氣と光りとを缺いてゐた水が...
吉江喬松 「山岳美觀」
...忽ち食糧の缺亡を來たすにきまつてゐた...
吉江喬松 「山岳美觀」
...(笑)四人の子供の誕生日は缺かさずいたしますけれども...
吉川英治 「折々の記」
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