「缺」の意味
欠けること
小説での「缺」の使い方
...我等の中に自己を生かすものを觸知す可き本能を缺くとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僕自身に特有な缺點として僕の人格の爛れに何氣ない手を觸れられようとは思つてゐなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...結婚後は少しも圓滿を缺くやうな事はなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...科學的素養(くわがくてきそやう)が缺(か)けてゐるから...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...缺かすと不安を覚えるらしい)―――ステーキは焼き加減がむずかしいので...
谷崎潤一郎 「鍵」
...そして極めて多くのものが私に缺けてゐる限りにおいては...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自己に缺けてゐるところの完全性の...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...團々缺けぬ月輪と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...眞摯を缺くと云ふ樣なことや...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それで其(そ)の蔬菜(そさい)が庖丁(はうちやう)にかゝる間(あひだ)は口(くち)にこそつぱい干菜(ほしな)や切干(きりぼし)やそれも缺乏(けつばう)を告(つ)げれば...
長塚節 「土」
...本來主體性を缺く...
波多野精一 「時と永遠」
...それは共同の缺乏より出發せねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...彼は屡々缺點を私に見せたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の攻撃するのは現實の根柢を缺ける理論である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...それ故に凡そ歴史學が科學である限り歴史學もまた或る意味で缺き得ぬものであるかの如く見える...
三木清 「歴史哲學」
...それ自身が既に歴史的でないといふ缺點をもつてゐる...
三木清 「歴史哲學」
...家屋敷だけを残して御缺所になったと言渡されました...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...この哀詩に先づ充たすべき缺陷あらば...
横瀬夜雨 「花守」
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