...次なる言葉を繰り出す...
海野十三 「地獄の使者」
...汝の盡きる事なく繰り出す音は此世のものでは無い...
千家元麿 「自分は見た」
...第四ページは消防隊の繰り出す威勢のいいシーン...
寺田寅彦 「火事教育」
...似たり恰も巖石の隙より絶えず新しく陸續として繰り出す密集無數の蜂の群...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...衆人ひとしく盾かざし其長槍を繰り出す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...突如長崎役所から繰り出すと...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こちらから逃げ延びた五年の永き年月(としつき)を、向(むこう)では離れじと、日(ひ)の間(ま)とも夜の間ともなく、繰り出す糸の、誠は赤き縁(えにし)の色に、細くともこれまで繋(つな)ぎ留(と)められた仲である...
夏目漱石 「虞美人草」
...そしてそれを取り巻く皆が「愛の歌」を合唱(コーラス)しながらトムちやんのお家の方へ繰り出すのでした...
野口雨情 「女王」
...コソコソ繰り出す様子だからタクシーで後を跟(つ)けると...
野村胡堂 「音波の殺人」
...糸を繰り出すように曲者の面へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...繰り出す早繩(はやなは)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひらめから三万両手繰り出すのは面白いな」「やって下さいよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は一年半前の記憶を繰り出す間に...
平出修 「逆徒」
...ダウンズ地区へ繰り出すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...祝賀の行列が軍楽隊を先頭にして繰り出す光景などを映写した...
牧野信一 「熱海線私語」
...杉の幹を支えに綱を繰り出すこと...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...望み次第町方与力から繰り出すというので...
吉川英治 「江戸三国志」
...いくらでも後備を繰り出すこともしよう...
吉川英治 「私本太平記」
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