...沈黙の行者おかまこほろぎの一行静静と繰り出して踊り廻る...
薄田泣菫 「独楽園」
...近隣の都市に繰り出してディナーを摂っている一家から信号を受信した...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...毎晩調子を揃へて繰り出して來て呉れ巣鴨の大通りを田舍からつゞいて來る無數の百姓車の木の輪の音...
千家元麿 「自分は見た」
...かれらは繩をどんどん繰り出して自分たちの不可思議を受け入れうる真に無限な能力を空しく測りつつあったからである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もう国境に兵隊を繰り出しているという噂(うわさ)さえあるじゃありませんか...
太宰治 「新ハムレット」
...八人くらいは繰り出してもいいと言ってくれた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...まるで革命のように繰り出して行って...
林不忘 「安重根」
...同勢を集め重詰めを持ち寄って繰り出してみると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...中原君兄弟もいつしよに繰り出してS軒で騒いだ...
種田山頭火 「其中日記」
...紙着の一隊は先づ手はじめに河向(かはむかふ)へ繰り出したのであるが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...もう八丁堀から繰り出した頃――もう袋の中の鼠も同樣――」平次の聲は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしは大江山の鬼退治に繰り出しますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何くれとなく話を手繰り出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」「綱に棘(とげ)がありますよ」「そんな馬鹿なことが」平次は八五郎の手繰り出した綱を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しゅくしゅくと繰り出して来たのが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ケーブルを百五十メートル繰り出してください」ワイヤ先端のフックに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...そこから勢ぞろいして火元の湯屋へ繰り出したのだが...
牧逸馬 「舞馬」
...びゅッと水に濡れた一槍を繰り出した者がある...
吉川英治 「新書太閤記」
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