...はしる馬の如き出京の志し弱き手綱に繋ぐべきにあらず...
饗庭篁村 「良夜」
...羅馬の牧のまことの若駒を轅(ながえ)に繋ぐ快さよ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...生を繋ぐただ一本の銀の糸となって...
池谷信三郎 「橋」
...一図(いちず)に我が子の出世に希望を繋ぐ親心(おやごころ)からは歯痒(はがゆ)くも思い呆(あき)れもして不満たらざるを得なかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...」首を繋ぐ法12・20(夕)和蘭(オランダ)のアメロンゲンの城に落ちのびた前(さき)の独逸皇帝は...
薄田泣菫 「茶話」
...彼らが今前なる地獄と後なる天国とを繋ぐ一条の狭い坑道より這ひ出して来て...
薄田泣菫 「独楽園」
... 475衆人ともに船繋ぐ綱のかたへに打ち臥しつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...更に二頭の傍に*駢べて繋ぐペーダソス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は身を以て徳川の親藩に繋ぐに拘らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而も彼れの位地及び人物は此の点に於て党人の望を繋ぐに足らざるを如何せむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「繋ぐ日も、繋ぐ月もなきに」とギニヴィアは答うるが如く答えざるが如くもてなす...
夏目漱石 「薤露行」
...永遠と時とを繋ぐ何らかの動作を前提すれば足りる...
波多野精一 「時と永遠」
...ウージェーヌが車に五頭の牛を繋ぐだけの時間すら与えなかったレストー夫人のところで泥沼にはまってしまった後...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...山の馬繋ぐ後ろを潜るには惜しき我身と思ひけるかな越後関山の関温泉へ行つた時作つたもの...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ボートを繋ぐなどということはしなかったろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...それ等の声に耳を傾け私も亦 人に洩れぬ私語(ささやき)で 物語り見えぬ友情絶ち難い 愛が 二人の胸を繋ぐ...
宮本百合子 「五月の空」
...余はこれに未来の望を繋ぐことには...
森鴎外 「舞姫」
...初春は愛の笑まへる広場なり雄雄しき人も恋人も踊らんとして手を繋ぐ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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