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饗庭篁村 「木曾道中記」
...はしる馬の如き出京の志し弱き手綱に繋ぐべきにあらず...
饗庭篁村 「良夜」
...自分は益社會と自己とを繋ぐ縷の如く細きものの如何に自分の生活にとつて切要であるかを知る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...若しくは現わるべきものに対して憧憬(どうけい)を繋ぐ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...取って繋ぐものは悪魔の眷属(けんぞく)となり...
泉鏡花 「婦系図」
...齊しく幾億萬の民心を繋ぐ...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...よしや鎖に繋ぐとも...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...彼女とお千代さんとを繋ぐ鍵でありまして...
豊島与志雄 「白蛾」
...然し何かに興味を繋ぐことの愚かさを...
豊島与志雄 「反抗」
...そしてその二つの岡部を繋ぐものは...
豊島与志雄 「二つの途」
...荷船を繋ぐ太い杭の上に腰をかけた...
永井荷風 「来訪者」
...茅花さく川のつゝみに繩繋ぐ牛飼人に聞きて來にけりいにしへもいまも同じく安房人の誇りにすべき伴家主(あたへぬし)これ伴家主おやを懷ひし眞心は世の人おもふ盡くる時なくうらなごむ入江の磯を打ち出でゝおやにまつると鯛も釣りけむ父母のよはひも過ぎて白髪の肩につくまで戀ひにけらしも麥つくる安房のかや野の松蔭に鼠麹草(はゝこ)の花はなつかしみ見つ三日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...おまへを此の世に繋ぐ糸...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...「繋ぐ日も、繋ぐ月もなきに」とギニヴィアは答うるが如く答えざるが如くもてなす...
夏目漱石 「薤露行」
...飯場街と飯場街を繋ぐところに...
葉山嘉樹 「万福追想」
...」紙片を枝に繋ぐ習が当時盛に行はれたと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...愛人同士が手を繋ぐ...
横光利一 「旅愁」
...其れに前の家家(いへいへ)の柱や欄干や旗やゴンドラを繋ぐ杭(くひ)などが様様(さま/″\)の色を映してるのが溜(たま)らなく美しい...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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