例文・使い方一覧でみる「締める」の意味

...帯を締めるにもことさらに手間どってもじもじしている... 帯を締めるにもことさらに手間どってもじもじしているの読み方
伊藤左千夫「隣の嫁」

...お風呂が沸いたらすぐ知らせまつせ」と妙な足つきをして小走りに走つて畳の上の電報を抄ふやうに拾ひ上げて座敷を出たかと思ふと、襖を締める時、「本間におやかましう...
高浜虚子「斑鳩物語」

...道庵先生が握り締めると... 道庵先生が握り締めるとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...定連（じょうれん）の朝湯の客は、この物狂わしい先生の挙動を、寧（むし）ろおかしがっていたが、先生は大急ぎで着物を引っかけて、帯を締めると、湯銭も茶代も、そっちのけにして、梯子を下りて表へ飛び出してしまいました... 定連の朝湯の客は、この物狂わしい先生の挙動を、寧ろおかしがっていたが、先生は大急ぎで着物を引っかけて、帯を締めると、湯銭も茶代も、そっちのけにして、梯子を下りて表へ飛び出してしまいましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...襖をそつと締める時おいよさんは冠つて居る白い手拭の下から私を見て嫣然とした...
長塚節「隣室の客」

...手をひろげて抱き締める事のできない人... 手をひろげて抱き締める事のできない人の読み方
夏目漱石「こころ」

...「香炉の無くなったのはこの部屋だが、雨戸を締めると、どこからも入りようはない――」「香炉はあの箱に入れてあったのでしょうね」平次は違い棚に載せてある打紐（うちひも）の掛った時代付の桐箱を指しました... 「香炉の無くなったのはこの部屋だが、雨戸を締めると、どこからも入りようはない――」「香炉はあの箱に入れてあったのでしょうね」平次は違い棚に載せてある打紐の掛った時代付の桐箱を指しましたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...それから長く引いた一端は罠を構成する輪を締めるやうになつて居て...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...お組が大騒ぎをしながら雨戸を締める音も聞いたし... お組が大騒ぎをしながら雨戸を締める音も聞いたしの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...私は縞の着物に黄いろい帯を締めると... 私は縞の着物に黄いろい帯を締めるとの読み方
林芙美子「新版　放浪記」

...それを締める時にちょっと振りかえって... それを締める時にちょっと振りかえっての読み方
葉山嘉樹「海に生くる人々」

...ちくちょう！　何とか彼女達の手を私が握り締めることさえ出来たら...
バルザック　Honore de Balzac 中島英之訳「ゴリオ爺さん」

...あとはもう網の口を締めるだけでよかった... あとはもう網の口を締めるだけでよかったの読み方
久生十蘭「魔都」

...袋を締める時に縄の下へ髪の毛を括り込まれたチューブが悲鳴をあげたのと...
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　後篇」

...結び目をきつく締める時には... 結び目をきつく締める時にはの読み方
アーネスト・ヘミングウェイ　Ernest Hemingway 石波杏訳　Kyo Ishinami 「老人と海」

...抱き締めるようにして... 抱き締めるようにしての読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...片膝衝いて障子を締める... 片膝衝いて障子を締めるの読み方
森林太郎「身上話」

...赤い首巻きを締めるように... 赤い首巻きを締めるようにの読み方
吉行エイスケ「女百貨店」

「締める」の読みかた