...戸倉老人の口から綿々として語りつがれるとき...
海野十三 「少年探偵長」
...哀訴歎願の言葉が綿々と書きつらねてあった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...綿々として感情を縷述(るじゅつ)する事をせず...
高浜虚子 「俳句への道」
...綿々として古今の歴史と風俗とを貫いて生きている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...朝の遅(おそ)い廓(くるわ)では今ごろはまだ眠っているであろう」そんなことが綿々として...
近松秋江 「黒髪」
...ビーコンスフィールド諸公がアフリカもしくはアジアの諸蛮族と綿々として絶えざる無名の戦争をなし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...後に見るように今日まで綿々としてつきないのも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その時の綿々とした情緒とが...
永井荷風 「雪の日」
...綿々としてあの女のために糸を引かれてたまらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...平野のさきには國境の高山が綿々として相連互して居る...
長塚節 「彌彦山」
...綿々とコン吉をかき口説くのであった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...綿々と失楽園の嘆きをうたいあげた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...綿々として断えず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...なぜそのような変化が生じるかということについては社会的な原因が綿々と過去につらなっている...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...代々の人間が何のために生きたのか分らないような苦労をつづけて生涯をこんなに綿々とつづけて来てもいないでしょうものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...Q川を繞る綿々とした濃霧の中では...
横光利一 「静かなる羅列」
...しばらく別れていた淋しさをまた綿々とのべ始めた...
横光利一 「馬車」
...かえって男の心を綿々と怨んでやみません...
吉川英治 「江戸三国志」
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