...もう一通話もう一通話と継ぎ足しながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...二十くらいもあろうかと思う六角の蜂窩(ほうか)の一つの管に継ぎ足しをしている最中であった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...我々は二三本の軌条(レール)を継ぎ足しさえすれば事が足りたようなわけである...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...継ぎ足しの軌条(レール)は剥取って遠くへ運び去った...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...酒の継ぎ足しをお久に頼んだ...
豊島与志雄 「神棚」
...これに継ぎ足して...
中里介山 「大菩薩峠」
...不完全な結晶は継ぎ足したり...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...あなたは僅(わず)か一寸か二寸の長さで細かに調子よく継ぎ足しては前へ進んで行くとしか形容出来ません...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...蝋燭(ろうそく)を継ぎ足した様に...
夏目漱石 「それから」
...一人が扉のところへ近づいて更に薪を継ぎ足した...
原民喜 「小さな村」
...材木を継ぎ足していき...
久生十蘭 「海難記」
...訓令の制限に合わぬ点を杉丸太で継ぎ足し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...また言葉を継ぎ足した...
室生犀星 「後の日の童子」
...」こう云ってちょっと言い淀(よど)んで、跡を継ぎ足した...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...おイ、老爺(じい)や、探して来てくれないか、ちょッと往ッて」自分が唐突(だしぬけ)に前後不揃いの言葉で頼んだのを、娘が継ぎ足して、始終を話して、「お気の毒だが見て来て」と丁寧に頼んだ...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...やがて言葉を継ぎ足しながら低頭(うなだ)れた...
夢野久作 「暗黒公使」
...蒲団から乗り出した父の頭の下に別の蒲団も継ぎ足して敷いてあった...
横光利一 「旅愁」
...両岸から橋を継ぎ足していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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