...第三者――僕の場合こそ本當に第三者である――を交へぬ場合にも猶僕の世界には話し聲が絶えないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...霧のなかのその声は絶えない...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...ひつそりとした夜陰のなかを逃げのびてゆく人影はやはり絶えない...
原民喜 「壊滅の序曲」
...子から子へと絶えない愛を以てまもり...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...その方へも敬意を表しに行く人が絶えない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...老病困厄は絶えない...
森鴎外 「妄想」
...新旧両教の間には争いが絶えないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはりいろいろな議論が絶えないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...硯と共に墨の需用は絶えないでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...盆踊りの唄を歌って通る若者や娘達が絶えない...
山本周五郎 「青べか日記」
...会ったことはないが十年の余も文の往来が絶えない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...御家中に紛争が絶えないのは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...醜い諍(あらそ)いが絶えないし...
山本周五郎 「山彦乙女」
...直方には乞食が絶えないという評判であったが...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...いつも絶えない浮浪者の群れが...
吉川英治 「私本太平記」
...国の乱は絶えないであろうということ...
吉川英治 「私本太平記」
...ゆく末合戦の絶えない国...
吉川英治 「新書太閤記」
...栄花に汲々たる公卿顕官の策動が絶えない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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