...お前の読者は絶えないだらう...
芥川龍之介 「闇中問答」
...人通りが絶えない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...表の大通りには往来が絶えない...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...馬の犠牲も絶えないだろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...そういう折に隣近所の人々も自分たちの家の物干に上って雲雀の声を聴かせてもらう中には雲雀よりも別嬪(べっぴん)の女師匠の顔を見たがる手合もある町内の若い衆などは年中見馴(みな)れているはずだのに物好きな痴漢(ちかん)はいつの世にも絶えないもので雲雀の声が聞えるとそれ女師匠が拝めるぞとばかり急いで屋根へ上って行った彼等(ら)がそんなに騒いだのは盲目というところに特別の魅力(みりょく)と深みを感じ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...一切の文化意識の所有者の絶えない問題の淵源が...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...到る処に絶えない数限りなき悲劇的現象を...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その口小言が絶えないのでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...知人の間でとかく揶揄や嘲笑が絶えないのを彼は知つてゐた...
原民喜 「永遠のみどり」
...たしかに窓の外に蠢く人の気配が絶えないので...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...掃墓したときにはいま尚遺族の参詣は絶えないと云ふことであつた...
正岡容 「巣鴨菊」
...子から子へと絶えない愛を以てまもり...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...体中に掻(か)きむしったような痍(きず)の絶えない男の子であるから...
森鴎外 「カズイスチカ」
...老病困厄は絶えない...
森鴎外 「妄想」
...哲学者の間に絶えないことである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...会ったことはないが十年の余も文の往来が絶えない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...直方には乞食が絶えないという評判であったが...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...後から後から絶えないのである...
吉川英治 「大岡越前」
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