...絶えて行人なき五里の山道とは人工に腐蝕せる都會の子を嚇すに十分であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...若い女性にはそのはにかみやな所から今まで絶えて接していなかったので...
有島武郎 「或る女」
...その国にありて絶えて見ざるところにして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...こういう胸の躍り方はこのところ絶えてなかったことである...
高見順 「いやな感じ」
...褒(ほ)められたこと 絶えてなし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...ヘクトール先づ三寸の息絶えて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何時かバツタリ絶えてしまふ...
徳田秋聲 「絶望」
...しばし物音絶えて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...もう息絶えてるらしかった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...ここで息が絶えてしまったのかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...暑さにしばらく人足(ひとあし)も絶えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息が絶えてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血だらけになつて息が絶えてをりました」「時刻は?」「亥刻半(よつはん)(十一時)過ぎ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今は絶えて口にせず...
牧野信一 「変装綺譚」
...圃につくられているものはみな雌本で雄本は絶えてないことである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...震後絶えて久しき昼席を...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...完全に息は絶えていたのだが...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...絶えて知る人もございませぬ」「その三孔とやらも...
吉川英治 「江戸三国志」
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