...その跡も時々絶えて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...殆ど二人の間の交通は絶えてゐた...
高濱虚子 「俳諧師」
...二十三年の今まで絶えて覺(おぼえ)なき異樣の感情雲(くも)の如く湧き出でて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...消息が絶えてしまって...
太宰治 「斜陽」
...同僚を待たんずるもの絶えて無し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...旅客の姿の幾(ほと)んど全く絶えてしまった停車場へ...
徳田秋声 「あらくれ」
...斯ういふ天然の貴重な植物も動物も絶えてしまう...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...表御門をおあけ申しますから……」絶えて久しい主人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...我ながら絶えて久しい自己快感を覚えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の大國主の天の瓊矛を杖いて草昧の民の上に君臨せる俤を只今目前にみるのおもひあり久方の天が下には言絶えて嘆きたふとび誰かあふがざらむ十九日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...鋸引の極刑は今頃――平次が盛んに活躍して居る頃――は絶えてないことですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのまゝ息は絶えてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ほとんど死に絶えてしまったものとみえ...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...寄席の庭町中や庭持つ寄席の畳替龍雨かうしたいまは絶えて見られなくなつてしまつた寄席の庭のおもかげ...
正岡容 「寄席風流」
...一年余り前から絶えてお姿を見かけたことがございません...
室生犀星 「荻吹く歌」
...大体どこの窯場でも絵附をする力がほとんど絶えているが...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...絶えて橋というものを越えません...
吉川英治 「江戸三国志」
...知る人も絶えてない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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