...郵便では累(るい)を及ぼさん事を恐れ...
有島武郎 「或る女」
...その實は累々として葉の間に垂れたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...渠等は社会に対する義務のために懊悩(あうなう)不快なるあまたの繋累(けいるゐ)に束縛されむとす...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...学徳をも人格をも累するに足らない些事(さじ)でも決して看過しなかった...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...性来の狷介と懶惰とズボラとが文壇にも累をなし...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...嚢陽(じょうよう)累歳(るいさい)孤城(こじょう)に因る湖山に豢養(けんよう)して出征せず識らず咽喉(いんこう)形勢(けいせい)の地公田枉(ま)げて自ら蒼生(そうせい)を害す秋壑は怒って誹謗者を遠流に処した...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...世の係累を暫(しば)し戦ひの巷(ちまた)に遁(のが)れやうとしたか...
田山花袋 「父の墓」
...一九三六年度の出版界に就いての興味ある観点だろう(私個人の関心が累して遺漏と偏局とがあったと思う...
戸坂潤 「読書法」
...累進的に何ものかの威圧が取り除かれつつ今日に到った...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...将(はた)また時勢の累(わざわい)するところか...
永井荷風 「向嶋」
...これをいっそう進歩した国に移植したとて格別の累をばなさず...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...直接間接に接触したすべての人間に累を及ぼすことを知らせたかったのだろうが...
久生十蘭 「新西遊記」
...三遊亭圓朝初期の作品たる「怪談牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)」「鏡ヶ池操松影(かがみがいけみさおのまつかげ)(江島屋騒動)」「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」並びに代表作「怪談乳房榎(かいだんちぶさえのき)」「文七元結(ぶんしちもっとい)」の諸篇を検討してみよう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そして私は手早くいろいろな品物や書類の累(たま)っている中から...
室生犀星 「童子」
...そこにはあまりに多量な美しい器が累積されているからです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...累世(るいせい)朝廷の奥に伝国の宝として...
吉川英治 「三国志」
...すでに趙累の首も打った...
吉川英治 「三国志」
...愛名(あいみょう)は一生の累(るい)である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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