...素通りしてしまった...
高見順 「如何なる星の下に」
...ここも素通りだった...
高見順 「いやな感じ」
...其麓を素通りにして...
田山録弥 「百日紅」
...見ずに素通りして了つては...
田山録弥 「山間の旅舎」
...政権の一再ならぬ素通りに気を曲げて了った政友会だから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...かねがねとは政権が眼の前を素通りし始めて以来のことだろうか...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この情景を素通りしてしまっている...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...爺やはそこも素通りして...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...今日二十人ばかり知り合いが素通りした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ハロルドの隠れ場を二回も素通りして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...今度は居酒屋の前を素通りして...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...あやつりを出て、どこをどうさまよって、時を消したか、すんなりとしたお高祖頭巾の姿が、影のように、まぼろしのように、山ノ宿の、宿屋町にあらわれたのは真夜中すぎ――芝居者相手の雑用宿のいじけた店が、二、三軒並んでいるのを、素通りして、意気で、品のいい「花村」というはたご屋の前に、ほんのしばし、立ち止って行灯を眺め、二階を見上げたお初、ニッと、目で笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ここだけは素通りにしてやって来なかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...素通りをせられた堂は四十四歳であつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...(b)わたしは愉快な生活の上を素通りして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いま読み返してみると随分素通りして読んでしまったと思いました...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...フランスも表面を素通りしているだけで...
横光利一 「旅愁」
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