...彼は素寒貧の生活を送っている...
...父が失業してから我が家は素寒貧となった...
...獄中生活が素寒貧だったため、刑期中に読書に没頭した...
...経済的な問題で、彼は素寒貧の状態から抜け出すことができなかった...
...現在の給料では、私たちは素寒貧の生活を強いられている...
...ふところの素寒貧を覺えながらも...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...素寒貧(すかんぴん)でゐるよりも...
薄田泣菫 「茶話」
...それともおれのやうな素寒貧はいやかへ」とにツこり笑ふうつくしさ...
田澤稲舟 「五大堂」
...明日は忽(たちま)ち素寒貧(すかんぴん)になると云う風なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...素寒貧(すかんぴん)の僕じゃ仕方ないが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私は天国へ行ったら素寒貧だ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...娘には婿をもろうて店を継がせようとしたが「お前見たいな素寒貧(すかんぴん)について」駆け落ちしてしもうた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...素寒貧だ」「僕が君にちゃんと払うからね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...吹雪男が現れてからといふものは皆なその化物にさらはれてしまつて素寒貧となり...
牧野信一 「鬼の門」
...今松のような素寒貧にまで分かち与えられるおこぼれはとうていなかった...
正岡容 「寄席」
...田舍の者が元勳を崇拜し大臣をえらい者に思ひ政治上の力量も識見も元勳大臣が一番に位する者と迷信致候結果、新聞記者などが大臣を誹(そし)るを見て「いくら新聞屋が法螺(ほら)吹いたとて、大臣は親任官、新聞屋は素寒貧、月と泥龜(すつぽん)程の違ひだ」などゝ罵(ののし)り申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...またたくひまに素寒貧になつて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...極(ごく)の素寒貧(すかんぴん)であッた...
山田美妙 「武蔵野」
...いつだって素寒貧な書生だったせいでもあろうが...
吉川英治 「紅梅の客」
...素寒貧(すかんぴん)つづきですよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...素寒貧(すかんぴん)じゃねえんだぜ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だから素寒貧(すかんぴん)でいながらも...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...居候をしている素寒貧(すかんぴん)の若公卿(わかくげ)には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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