...一として元素より成り立っておらぬものはない...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...素より出来るだけ之を防ぐやうに注意することは必要であつて...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...之れは素より甚だ不得策である...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...火星等の如きものは素より少しも見えぬに違ひない...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...此所には素より極めて大体の筋道だけを述べたに過ぎぬが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...世を救はうと志した人は素より多数に有つた...
丘浅次郎 「人類の将来」
...素より成道(じやうだう)興(きよう)にあらず...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...たとへば昌造の「新塾餘談」の序文にある――素より文字を以て論ずるものに非ず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...素よりかかる絶対空間は知覚し得ず...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...素より「動かされ」る義理があるわけだから...
戸坂潤 「社会時評」
...従て平素より気象なるものに注意し...
野中到 「寒中滞岳記」
...素より岡ツ引や御用聞などの近付ける場所ではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラッ八は素より...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金があるかないかは素より知らず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の推理には素より一點の疑ひを挽(はさ)みやうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...存分に張り上げるが宜い」喜三郎も素より負けては居ません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は素より忘れようのない常識だつたのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...水素よりももっとすきとほってゐたのです...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
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