...粗末な写生図である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...粗末な木の梯子で砂地に下りる...
石川欣一 「比島投降記」
...粗末な紙函入りなのを...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...極めて粗末な部屋だが...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...有合せの枯っ葉を縫いつづくった草庵とでもいうべきお粗末な住家で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...酷く粗末な紙に恐ろしく誤字だらけの拙い字で...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ごく粗末な部屋を借りていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...至って粗末な、名前ばかりの洋服――木綿(もめん)物の手縫いのワンピース、女学生時代の品らしいこれも木綿(もめん)の靴下に下駄(げた)を突っかけて来た十八娘ですが、白粉(おしろい)も紅も知らぬ顔は、小麦色で健康そうで、純潔さと叡知とそれにかわいらしさが溢れます...
野村胡堂 「九つの鍵」
...粗末な長椅子の上へ並んで掛けると...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...これ粗末なものですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左手は奉公人達が息拔きに來る別棟(べつむね)の粗末な離屋...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...至つて粗末なものを並べてあるだけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道徳覿念のお粗末なのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おそろしく粗末なものだが...
原民喜 「小さな村」
...粗末なる烟管(キセル)にまだ巻烟草(まきタバコ)の端(はし)の残れるなど載せたるその片端に...
森鴎外 「うたかたの記」
...こんどは余り粗末なことも出来まい...
矢田津世子 「父」
...ですからできたものは多くの場合冷たくまた粗末なのです...
柳宗悦 「民藝の性質」
...米ツキ蝗(ばった)みたいにお粗末な手をあわせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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