...自然に岩に嵌(はま)つた金粒よりも余計に光りがあるのではない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...自分をその中の一人として比較する時は豆粒よりも小さく思う人よりも更に一層自分が小さく思われて堪えられなかったようだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...野呂のは飯粒よりももっと大きい...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...真にわたくしの気持に理解のある粒よりの高級読者だけが残っておられることと思い...
海野十三 「第四次元の男」
...人物・身体・学業三拍子揃った粒よりの「有為な」青年の推薦方を依頼して来たのである...
戸坂潤 「社会時評」
...大海の粟粒よりもはかない存在に過ぎない我々の地球が...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それにこういう賢明な粒よりのお歴々を任用している当局はまことに絶大な賞讃に値するなどと仄(ほの)めかした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは罌粟粒よりも小さい星のやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...自分の身体がだん/\豆粒よりも小さくなつてゆくやうな気がして来るのです...
牧野信一 「青白き公園」
...蒙古風(もうこかぜ)の黄いろい砂粒よりたくさん飛んで来た...
吉川英治 「三国志」
...よこした将士は粒よりの精兵(せいへい)だろう」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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