例文・使い方一覧でみる「篦」の意味

...篦棒奴、娘が可愛ければこそ、己れだってこんな仕儀はする... 篦棒奴、娘が可愛ければこそ、己れだってこんな仕儀はするの読み方
有島武郎「かんかん虫」

...飯は木製の篦（へら）でしゃくい出す... 飯は木製の篦でしゃくい出すの読み方
エドワード・シルヴェスター・モース　Edward Sylvester Morse 石川欣一訳「日本その日その日」

...篦鷺（へらさぎ）の何をか思ふしよんぼりと立てる畷（なはて）に... 篦鷺の何をか思ふしよんぼりと立てる畷にの読み方
上田敏上田敏訳「牧羊神」

...寺岡平右ヱ門になりしは余（よ）が客舎（かくしや）にきたる篦頭（かみゆひ）なり... 寺岡平右ヱ門になりしは余が客舎にきたる篦頭なりの読み方
京山人百樹刪定「北越雪譜」

...篦棒（べらぼう）なのぼせやうをして居なさるんだつて言ふからな... 篦棒なのぼせやうをして居なさるんだつて言ふからなの読み方
相馬泰三「新らしき祖先」

...打（ぶ）ん擲（なぐ）らつら篦棒臭（べらぼうくせ）え」打（う）ち消（け）す聲（こゑ）が聞（きこ）えた... 打ん擲らつら篦棒臭え」打ち消す聲が聞えたの読み方
長塚節「土」

...篦（へら）を使（つか）つて見（み）たり... 篦を使つて見たりの読み方
夏目漱石「門」

...相手のそんな篦棒（べらぼう）な太っ腹が本当らしく思われなくなったので... 相手のそんな篦棒な太っ腹が本当らしく思われなくなったのでの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...岡の眼と篦に伴れて私の様子を見比べてゐた... 岡の眼と篦に伴れて私の様子を見比べてゐたの読み方
牧野信一「心象風景（続篇）」

...其処（そこ）は人間の鼠蹊部（そけいぶ）というような処（ところ）で外皮を切れば腿の肉は胴の肉と離れているから篦（へら）で腿の肉を押開（おしひら）くとその下に腸が見えて薄い膜（まく）が腸を蔽（おお）っている... 其処は人間の鼠蹊部というような処で外皮を切れば腿の肉は胴の肉と離れているから篦で腿の肉を押開くとその下に腸が見えて薄い膜が腸を蔽っているの読み方
村井弦斎「食道楽」

...今日の如く竹篦（しっぺい）下がりに堕落して行く根本的の原因が... 今日の如く竹篦下がりに堕落して行く根本的の原因がの読み方
夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」

...そんな篦棒（べらぼう）な話が……」「イエイエ... そんな篦棒な話が……」「イエイエの読み方
夢野久作「白くれない」

...「篦棒（べらぼう）めえ... 「篦棒めえの読み方
夢野久作「超人鬚野博士」

...篦棒（べらぼう）めえ... 篦棒めえの読み方
夢野久作「鼻の表現」

...篦棒とブッキラ棒のたたき合いになってしまう... 篦棒とブッキラ棒のたたき合いになってしまうの読み方
夢野久作「鼻の表現」

...何しろ若かったもんだから……篦棒（べらぼう）めえ... 何しろ若かったもんだから……篦棒めえの読み方
夢野久作「焦点を合せる」

...コンナ篦棒（べらぼう）な苦心した機関長はタントいないだろうと思うがね... コンナ篦棒な苦心した機関長はタントいないだろうと思うがねの読み方
夢野久作「焦点を合せる」

...木の篦（へら）でもって... 木の篦でもっての読み方
ルナアル　Jules Renard 岸田国士訳「にんじん」