...漱石さんの自画像に懇篤の言を添へられたのを頂戴したこともあります...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...この九月に東京に居る父が大病に罹って危篤だという知らせがあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...皆んなこの男の篤志(とくし)だといふことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御面晤の上篤と御説明申上ぐる外無之に付...
久生十蘭 「金狼」
...淡路浪郎危篤の報を受けたので九段の警察病院へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺篤といふ男、結局気を許せず、三益亦然り、段々不要分子を整理して座をしっかりかためたい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渡辺篤、声が出ない、ひどいので休演...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お手間は取らせませんよ」7この恭敬篤厚な...
牧逸馬 「双面獣」
...わが邦では古く帝皇以下ことごとくその経文を篤信して静かにその出世を竢たれたので...
南方熊楠 「十二支考」
...珍しい篤実性を持っておられます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...意篤は己巳六十二歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病人の危篤(きとく)を語るものがあった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「いつもながら信義に篤い足下の早速な会同を満足におもう」と...
吉川英治 「三国志」
...町医ではあるが外科の第一と評判のある医僧有隣(ゆうりん)という者をよんで篤(とく)と診(み)させた...
吉川英治 「私本太平記」
...一御脇差吉光之作(おんわきざしよしみつのさく)一御長刀(おんなぎなた)作(さく)一文字(もんじ)一御馬(おんうま)黒(くろ)ぶち家康は篤(あつ)く礼をのべて退った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「きょうは篤(とく)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...おん身は、義経が会わぬのは、仮病ならんと、家人(けにん)へ云われたそうなが、篤(とく)と、この灸の痕(あと)を見られよ」と、襟(えり)をはだけて示し、「兄頼朝へ、其方どものそうした邪推や偏見を、そのまま伝えてくるるなよ、先にも義経は、兄上のおひがみや誤解を解こうものと、病躯(びょうく)を押して下ったが、腰越(こしごえ)にて阻(はば)められ、遂に、鎌倉へ入るも許させ給わず、空しく京へ立ち戻って来たが……骨肉の兄と弟とが、かく心にもなく隔(へだ)てられ、浅ましい相剋(そうこく)の火を散らすことよと、世間の眼にも見らるる辛(つら)さ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...とりあえず先(まず)は飛札かくの如くにござ候月 日「……御危篤」宗矩も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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