...手! アノ節くれ立つた...
石川啄木 「菊池君」
......
今村恒夫 「手」
...天華堂の節くれ立った大きな太い指には三カラットもありそうな立派なダイヤが光っていたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...やがて「有難うございます」と節くれだった手をすり合せて語りだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ヤニマツか節くれだった樫(かし)の木が炉ばただったところに生え...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...三歳にして手足の筋骨いやに節くれだち...
太宰治 「新釈諸国噺」
...節くれ立った褐色の五本の指が殊に目立ちます...
谷崎潤一郎 「幇間」
...そして節くれ立った木の枝が一本淡い影を投じて...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...かさかさで節くれだち...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...巌のように節くれ立った手が...
中里介山 「大菩薩峠」
...手足も節くれ立ち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その節くれ立った木の切り株のような男と一緒に行ったんだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...節くれだった指で示してみせる...
火野葦平 「花と龍」
...節くれだつた木の杖で荊棘(いばら)のしげみを押し分けると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「これじゃ」言下に節くれ立った手で桐庵先生は...
正岡容 「小説 圓朝」
...穴のある節くれ立ったその幹の裂けた半面に...
横光利一 「旅愁」
...阿巌のように節くれ立っていなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...牡丹蔓の節くれが髪の毛をひっぱるのだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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