...箱根路を我が越えくれば伊豆の海や沖の小島に浪の寄る見ゆとは...
大町桂月 「沖の小島」
...箱根路の闇の中で...
直木三十五 「南国太平記」
...箱根の山をわたりてよめる箱根路を汗もしとゞに越えくれば肌冷かに雲とびわたるまつがさ集(四)西のみやこを見にまかりてまる山といふところにいきけり...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...父の道益は行子に箱根路を越させるのをいとしがり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...箱根路のほうは、小田原から湯本の湯坂を上り、城山、鷹巣山の峯伝いに二子山の西麓を通り、葦河宿(元箱根)を経て三島(伊豆国府)へぬけるが、この二つの路は車返しの近くで落合い、黄瀬川について沼津宿へ下りるようになっていた...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...十六夜(いざよい)日記の婦人達も急ぐ旅には箱根路を通ったらしくみえている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...箱根路は鷹巣山につづいている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...箱根路の明神山にともる火を忘れぬ人となりぬべきかな大正九年初めて箱根に遊んだ時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
......
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆(いず)の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも箱根路の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも箱根路をわが越え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ世の中はつねにもがもななぎさ漕(こ)ぐ海人(あま)の小舟(おぶね)の綱手(つなで)かなしも大海(おおうみ)のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも「箱根路」の歌極めて面白けれども...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...旅の旅その又旅の秋の風国府津(こうづ)小田原は一生懸命にかけぬけてはや箱根路へかかれば何となく行脚(あんぎゃ)の心の中うれしく秋の短き日は全く暮れながら谷川の音...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...海岸を通れるものなら箱根路の方が...
柳田國男 「地名の研究」
...鎌倉右大臣の――箱根路をわがこえくれば伊豆の海や――その伊豆の海はだんだんと困惑の足もとから暮れかけてきそうです...
吉川英治 「江戸三国志」
...さきに、足利高氏は、その上方出征の途中、箱根路の山中で、家士二十人を抜擢し、これをひそかに変装させて、元の道へ返している...
吉川英治 「私本太平記」
...箱根路へかかって...
吉川英治 「私本太平記」
...それらの一隊は元の箱根路へ返し...
吉川英治 「私本太平記」
...して次はどこへ」「直義の陣場へだ」「こころえまいてござりまする」「直義一勢(ぜい)はいま、箱根路の三島口、水飲(みずのみ)という部落の前に壕(ほり)を切って、一族死に物狂いでふせぎ戦っていると申す...
吉川英治 「私本太平記」
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